インタビュー




もともと「社長と会って企業を探す」という発想は一切持っておらず、そうしたサービスがあること自体を知りませんでした。しかし、知り合いの先輩から紹介されたことをきっかけに、WinC Auditionに参加しました。
そのイベントで初めて、社長や役員、企業関係者などと直接会話ができる機会を得て、「この経験が就職活動につながる」ということを実感し、私の中で大きな転機となりました。
テーブルを囲んで、6名の社長の方々と直接対話できる機会があり、グループ形式で非常にフランクに会話ができたことが印象的でした。
「こんなに気さくに話してくださるのか」と驚いたと同時に、学生側からの踏み込んだ質問にも真摯に答えてくださる姿勢がとても印象に残っています。もっとかしこまった形式で、当たり障りのない話をする場かと思っていたのですが、実際はどんな質問にもお答えいただき、ざっくばらんに会話していただける、「人と人とのコミュニケーション」が生まれる場なのだと感じました。
自分自身、人柄や人間関係を重視するタイプだったので、こういった距離の近い対話の場は本当にありがたく、価値のあるものでした。どんなに条件が整っていても、良好な人間関係が築けない職場は長続きしないし、楽しく働けないと思っています。
だからこそ、こうして対面で、経営者の考え方や人となりに直接触れられる機会は非常に貴重であり、キャリア観にも大きな影響を与えました。
ノースサンドに入社できたことは、私にとって一つの“成功エピソード”だったと感じています。もともと私は営業職志望で、就活時にはコンサルティング会社は全く視野に入っていませんでした。就活媒体などでも営業職に絞って探していたため、そもそもコンサルティング業界と出会う機会がなかったと思います。
そんな中で参加したWinC Auditionが転機となりました。当時、登壇されていたノースサンドの役員と直接お話することができ、正直その時点では「どんな事業を行なっている会社なのか」は明確に理解できていなかったのですが、対話を通して会社の雰囲気や考え方、人としての魅力に触れ、「なんだか面白そうだな」と魅力を感じたことを覚えています。
結果的に今ノースサンドで働いているわけですが、これはまさに「オーディションという出会いの場」があったからこそ実現できたことです。就活媒体だけでは出会えなかった選択肢と、自分自身が思ってもみなかったキャリアの可能性に気づけたという点で、大きな成功体験?選考体験?だったと思います。
企業紹介ページにも記載されていますが、まず強く印象に残っているのは、会社の掲げる「世界をデザインする。かっこいい会社を増やす。」というビジョンです。学生だった当時は、正直なところその言葉の意味が抽象的すぎて、何を言っているのかピンと来ませんでした。でも、どこか“かっこいいな”と感じたのは確かで、そこから興味を持ち始めました。
選考が進む中で、コンサルティング会社の事業内容を理解し切れないままではありましたが、印象的だったのは「人」に関する話題がとても多かったことです。私は「何をするか」よりも「誰とやるか」を重視するタイプだったので、その価値観にとても共感したことを覚えています。
実際にインタビュー記事や会社の発信を見ると、「人」をテーマにした内容が多く、自分が感じたことがしっかり言語化されていることにも後に気づきました。単に綺麗事ではなく、本当に人を大切にしている企業なのだと実感しました。
特に印象に残っているのが、選考途中の面接です。WinC Auditionの場で「チケット」をいただき、面接へ進んだのですが、これまでのどの企業の面接ともまったく異なるものでした。とてもフランクに、楽しく会話ができて、「こんなにリラックスしていいの?」と驚くほどでした。
振り返ると、かしこまった場で判断するのではなく、会話の中で“どんな人か”、ありのままの自分をしっかり見てくれていたのだと感じます。極力緊張しない雰囲気を作り、自然体のまま向き合ってくれる。その選考体験そのものが、ノースサンドの「人を大切にする姿勢」を象徴していたと思います。
ノースサンドに限らず、当時のオーディションイベントでは壇上にずらりと7〜8名の社長が並んで登場し、かなりインパクトのある始まり方でした。そういった雰囲気に自然と背筋も伸び、最初は少し緊張していたのを覚えています。
しかし、いざ社長の方々と直接お話をさせていただくと、企業の“色”や“価値観”を率直に語ってくださる方が多く、すごく親近感が湧きました。「うちの会社はこういう人を求めているよ」とか、「こういう環境で働きたい人が合っている」といった本音を聞けたことで、就活というより“対話”の場に近い感覚を持てました。
それまでは正直なところ、名前も聞いたことがない企業が多かったのですが、そういった企業とも直接対話をさせていただくと自然と距離が縮まりました。オーディションの前後で企業の印象が劇的に変わったというわけではありませんが、少なくとも「社長たちはこんな風に考えていて、こういう人材を求めているのだな」と実感できたことは大きかったです。
ノースサンドの専務取締役である佐々木と会話した時のことをよく覚えています。最近は「ワークライフバランス」や「福利厚生の充実」といったキーワードが注目されがちですが、その時に佐々木が語っていたのは「ワークアズライフ」という考え方でした。仕事と生活を完全に分けるのではなく、人生の一部として仕事を楽しむという姿勢です。
自分自身も、「福利厚生が整っていればそれでOK」という考えではなかったので、「とことん働きたい」「その中で人間関係を大切にしたい」という思いを持っていた自分にとって、このスタンスは非常にしっくりきました。
単に条件で企業を判断するのではなく、人・価値観・スタイルの部分で共感できる企業との出会いがあったのだと強く感じています。
選んだ理由を一言で言えば、「直感的に“この人と働きたい”と思ったから」です。これまでの質問でもお答えしてきた通り、面接を通して感じた空気や会話のテンポ、そこから伝わる人柄が、他の会社とは全く違いました。
面接というより“楽しく話せる場”のようで、こちらも自然体でいられましたし、会話の中で「この会社はちょっと雰囲気が違うぞ」と感じる瞬間が何度もありました。
当社の専務取締役の佐々木には他社の面接官や経営陣の方とは違う“柔らかさ”というか、堅苦しくない雰囲気があり、「窮屈ではない環境で働きたい」と思っていた理想の通りでした。
私が最も重視していたのは「人の良さ」であり、それが入社を決める一番大きな決め手になったと思っています。
1つ目は、すでにある程度就活を進めている「アクティブタイプ」の学生です。
いろいろな企業を見て、通常の選考も受けている学生たちは、能動的に動けるのでオーディションのような場に向いていると思います。
こうしたイベントは「話を聞くだけ」では終わらず、自分から社長に質問をし、対話することが求められます。
その場にいる他の学生たちもしっかりした質問や発言をしていて、そうしたやりとりを目の当たりにすることで、「自分ももっと視点を広げて考えないと」と気がつくきっかけにもなります。
また、社長からの話だけでなく、他の学生の姿勢や行動からも刺激が得られることもこの場の魅力です。
2つ目は、これから就活を始めるような「未スタートタイプ」の学生です。
社会人になるイメージがまだ持てず「会社ってどんなところ?」「働くってどういうこと?」という感覚の学生にも、このイベントは非常に良い“入り口”になると思います。
実際に社長の話を聞いたり、対話したりしながら、「この会社はこういう理念を持っているんだ」「こういう考え方で仕事をしているんだ」といった“働くこと”のリアリティが伝わり、徐々に自分の働く姿を想像できるようになります。
そこから「他の会社も調べてみようかな」と興味の幅が広がっていきます。
行動のきっかけをつかむ、最適な場だと思います。
これは先ほど述べた内容と重なる部分もあるのですが、オーディションの活用ポイントとして一番大きいのは、就活のモチベーションを上げられることだと思います。
加えて、企業のホームページや説明会だけでは得られない、“会話の中から得られるリアルな情報”も大きな魅力です。
社長や社員の方とのやり取りから
会社の空気感、
働く人の価値観、
ビジョンへの本気度
などが伝わることで、表面的な企業理解を超えた「本当の意味でのマッチング」につながると感じています。
単なる情報収集というより、“自分の気持ちを動かす場”として活用することが良いと思います。
私がこのオーディションに参加する上で意識していてよかったと感じていることは、“第一志望の企業ではなくても、参加されている社長全員に対してしっかり質問してみること”です。
出席されている企業の多くは、志望している業界や企業ではなく、「オーディションを通して初めて知った」というケースが多いと思います。実際に、私自身もそうでした。
でも、だからこそ――
「この社長って、どんな人だろう?」「この会社は、どういう理念なのだろう?」といった視点で、全社長に向けて積極的に質問をしてみると、企業ごとの考え方や雰囲気の違いが“目の前で”リアルに浮き彫りになります。
その結果、「面白そう」「魅力的」と思えた企業から、選考の優遇チケットをいただけたりすることもあります。
もともと受けるつもりのなかった企業が、“選択肢のひとつ”に変わる。そういうきっかけが、この場にはあると思います。
興味の範囲を、最初から決めすぎずに広げてみる。
それが、このオーディションの一番の活用ポイントかもしれません。
このWinC Auditionは、今まで経験してきたどの就活スタイルとも違っていて、とても新鮮でした。
正直、これまでの就活は「型にはまった面接」や「正解を探す感覚」がどこかにあったと思います。でも、この場では“これが正解”というものはなく、自分の気持ちや考え、感じたことをそのまま伝えられる雰囲気がありました。
社長と直接対話する時、自分の考えや価値観を「こういうことを大切にしています」と素直に話せます。
それに対してどの社長も誠実に答えてくださるので、背伸びせず、偽らずに就活ができる環境だったと思います。
「自分をよく見せようとしすぎていたら、きっと入社後にミスマッチが起きてた」とも思います。
本当に自分に合う企業と出会うための就活ができました。
私にとって就活の“スタート地点”で、今振り返っても「あの経験が自分の軸を作ってくれた」と感じます。
ノースサンドに入社し、一年間コツコツ懸命にお仕事に取り組み続けた結果、私は新人賞を受賞することができました。当時踏み出した一歩は、今の自分に繋がる大きなターニングポイントになりました。
