業界:人材
CEO
福田 浩太郎
取り組む社会課題
各業界の人材リソース不足を解決するべく、人材派遣や人材紹介事業を行っています。総合コンサルティング企業を目指しております。
事業内容 人材サービス事業、IT関連人材事業、移動体通信事業
社長になる
きっかけ
当初、金融系でサラリーマンとしてスタートし、債権回収などの仕事を経験。その後、通信系ベンチャーに転じましたが、終電・過酷な環境で働いて、“自… 続きを見る
出身地 東京都
出身校 慶應義塾大学中退
趣味特技 ゴルフ, サウナ
生年月日 1978/09/26
福田 浩太郎イメージ

20秒メッセージ


事業より“誰とやるか”を大切に、人の可能性を信じて挑戦し続ける。
社員の「やりたい」が事業を動かし、信頼と誠実さが組織をつくる会社です。
目次

今ある環境や出会いの場を大切にしてほしい

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
目黒で生まれ一人っ子として育ち、父は建築士で勉強重視、母は音大出身で感性重視という、まったく異なる教育方針のもと育ちました。家族で食卓を囲む記憶はほぼなく、出前を注文して食べたり毎週何曜日は○○さん家というように、他の家での夕食が多かった記憶です。バブル崩壊で家庭が急変し、裕福だった状況から一気に経済的に苦しくなったことが自分にとってはすごく印象深いです。そのとき、自分の中で「一人で生きていく力」を自然と身につけた気がします。

学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代の想い出を教えてください
学生時代は、慶應義塾大学の経済学部に進学しましたが、正直に言うと、勉強そのものにはあまり意味を見出せなかったんです。経済理論や統計の知識が、実社会ではほとんど使えないと感じたんですよね。今思えば、当時から“実践”を求めていたのだと思います。
ただ、学びが無かったかというと、そうではありません。学生時代を通じて、何より大きな財産になったのは「人との出会い」です。例えば、ゼミの先輩に誘われてイベント協会の活動に参加したことが、後の起業のきっかけにもなりました。当時、企業にスポンサー交渉を行ったり、イベントをプロデュースしたりと、学生ながら社会との接点を多く持っていました。
また、大学内に限らず、いろんな学校やサークルの人と積極的に関わったことで、自分の価値観が広がったと感じています。同じ慶應の学生でも、バックグラウンドが違えば考え方もまるで違う。そうした多様な人との関わりが、自分を客観視する力にもなり、今の「誰と働くかを大切にする」という軸の原点にもなっています。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 初めて就職したきっかけや、その職場での経験を教えてください
当初、金融系でサラリーマンとしてスタートし、債権回収などの仕事を経験。その後、通信系ベンチャーに転じましたが、終電・過酷な環境で働いて、“自分にはサラリーマンは向かない”と確信しました。大企業のルールと、ベンチャーの自由さ、それぞれの違いを身をもって知り、「誰と働くか」が自分の原点だと気づきました。

まさに「何をするかより、誰とやるか」。居ていい場所を、世界中に

企業名に込めた想い・由来を教えてください
創業初期、社員10名ほどで意見を出し合って決めた社名「ヴィックス」から、20年目のタイミングで「PLACZ Group」に改名しました。Place(居場所)とZ(アルファベットの一番最後の文字=世界の端)を掛け合わせた造語で、“誰にとっても居場所となる”、さらに世界のどこでも通用する存在を目指すという意味を込めています。

事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?
実際、事業にこだわりはなく、始められることからやっていたというのが本音です。通信や不動産、介護、外国人支援など38の事業に挑戦してきましたが、多くは社員が「やりたい」と言い出したことが始まりです。事業内容より、人への信頼と尊重が原動力です。

事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
社員が主体的に動ける“場”を提供すること。好きなことを仕事にしていい、挑戦していい、失敗してもいいという文化づくりを大切にしています。多様な事業は、社員の“やりたい”を引き出し、その上で世の中に価値を提供する機会にもなっています。

「自分を貫き、仲間を信じる」それがモットーです。

趣味・特技について伺います
── 趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
僕の趣味は移動です。飛行機や新幹線のスケジュールを分刻みで組み立てるのが好きで、それが特技と言えるほど。移動そのものにテンションが上がります。そして現代アートの応援や収集にも力を入れていて、アートは共通言語として世界のビジネスパーソンとの交流にも不可欠だと考えています。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
僕の経営の中心には「嘘をつかない」「言ったことをやる」「数字で裏切らない」という姿勢があります。筋が通った判断を優先し、たとえ面倒でもそれを貫くことが自分らしさです。結果として社員も自然に同じ価値観を内面化し、組織全体の信頼性が高まっています。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
強みは“信頼の背中を見せること”です。新規事業でも、やったことのない領域(介護や外国人人材支援など)に対し、相手にメリットがない状況でも協力関係を築いてきました。これが多くの合弁や提携事業を生み、やりたい社員の情熱と組み合わせて成功につなげています。

数と規模の壁を越えて社会課題と向き合う

これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
2030年に売上100億円、社員数1,000名規模が到達点ですが、年商100億円/300人突破への“部長クラス”の人材が圧倒的に足りません。多くの事業にリソースが分散しており、本来一つに集中すれば上場も視野に入るはず。社員の内発力を引き出しつつ、組織として事業を支えていく体制構築が必要なフェーズです。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
社員給与の0.5%寄付制度や、外国人人材に対する住・職・通信のワンストップ支援、ISA制度(学生への学費支援+実践的学びの提供)など、企業の成長と共に社会の課題にも貢献する仕組みを積極的に整えています。自分の働きが世界や他人の人生に影響する感覚を社員が肌で感じられるように設計しています。

経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?また、事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
絶対に譲れない価値観は「嘘をつかない」「言葉に責任を持つ」「数字で裏切らない」という信念。社会が不透明な中でこそ、信頼こそが最大の資産だと考えています。そして、事業の展望としては「居場所を世界に広げ、挑戦する人を支え続ける」ことで、会社も社会も共に成長していきたいと考えています。

日本や社会課題を自分事として動ける人と働きたい。

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
どんな人と働きたいかというと、利他精神を持ち、「社会課題を自分ごととして捉えられる人」。学歴やスキルよりも、“誰かのために”と動ける人です。日本が人口減少や社会課題に直面する中、新しい価値を創り出し、未来を変えていく覚悟のある人と一緒に仕事をしたい。上場は目的ではなく、“誰と共に、何を成し遂げるか”が大切です。甘えず、個として強く、自分で考えて行動できる人を待っています。