業界:IT系
代表取締役
武内 一矢
取り組む社会課題
私たちは、「明日が楽しみになる居場所をつくる」ことで、社会貢献を実現したいと考えています。皆さんも、人との繋がりや居場所によって心が救われた経験があるのではないでしょうか?私たちは、学校・アルバイト・サークル・友だち付き合い、それら全てがひとりひとりの居場所であると捉えています。そんな「居場所」が、誰にでもある状態、そしてそれを選べる状態を、SNSを中心としたマーケティングの力で実現していきます。
事業内容 NAVICUSは、SNSマーケティング支援や地域のプロモーション、コミュニティマネージャー育成を行う「ファン作り」の会社です。 ご支援先のSNS累計フォロワー数は【1億620万人】を超えています。
SNSマーケティング支援事業では、 企業や自治体・ブランドのSNS(XやInstagramなど)の戦略立案から、企画・運営・クリエイティブ制作・データ分析・広告運用と、トータルでマーケティング支援を行っています。
地域プロモーション支援事業では、 SNSマーケティング事業でのノウハウを活かし、地方自治体様や地域企業様に向けたふるさと納税や地域ブランドのプロモーション支援を行っています。
社長になる
きっかけ
創業に至るまで、IT企業3社で勤務を経験しました。1社目に入社した年は、日本にTwitterが本格上陸したタイミングで、「活躍するためには、… 続きを見る
出身地 静岡県下田市
出身校 海城学園高等学校 / 早稲田大学 第二文学部
趣味特技 海外旅行・世界行脚,歌,筋トレ・ジム通い
生年月日 1985/12/03
武内 一矢イメージ

20秒メッセージ


全力で学び成長し、世の中の人と人を繋いでいくエモロジカルなマーケターになりましょう。
目次

自分の成長は誰かの力になるため。貢献のチャンスを見逃さない。

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
──出身地はどちらですか?出身地に関するエピソードがあれば教えてください
静岡県下田市で生まれ、その後、神奈川県の鎌倉、横浜、アメリカのロサンゼルス、東京都の練馬区と、引っ越しの多い生活を送っていました。転居が多かった分、家族とのつながりをとても大切にしていたように思います。

──ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
会計事務所を経営する父と、それを手伝う母、2歳年上の兄と共に暮らしていました。私は次男ですが、「一矢」という名前には、「一」を使うことで長男次男の区別をつけたくないという親の思いが込められています。
幼少期に海外経験ができたことで、「世の中にはいろんな人がいて、いろんな常識がある」ということを早い段階で理解できたように思います。
また、父が創業し、初めは自宅の一室だけだった職場が、後にオフィスへと拡大移転し、スタッフも増えていく一連の過程を間近で見ていたことは、人を巻き込みながら拡大・成長していく組織のイメージの原点になりました。

学生時代について詳しくお聞かせください
大学時代の4年間は、ひたすら声楽サークルに打ち込んでいました。男性のみ・100名規模で、毎週6〜7日練習するというハードな団体で、トップテノール(最も高いパート)のリーダーを務めていました。何かに没頭して取り組むような性格で、一言で言うとオタク気質でした(笑)
サークルは、ハードだからこそ、それについてきてくれる後輩たちに報いたい、彼らにも最高の青春を送ってほしい——そんな思いで取り組んでいたことを覚えています。
アーティストの小田和正さんに曲を書いていただいたり、テレビ番組に歌で出演したりと、やりがいのある貴重な機会をさまざまに経験することができました。「やりきれば報われる」という感覚を、この頃に手に入れたように思います。
就職活動はサークル活動を最優先していたため、本当に短期間しか行わず(笑)、2ヶ月のみでした。その中で、世界平和や社会貢献を強く訴える社長と出会い、「この人と一緒に仕事をしたい」と強く思い、ITベンチャーへの入社を決めました。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
──初めて就職したきっかけや、その職場での経験を教えてください。また、会社を立ち上げることに対して、準備など取り組んだことを教えてください
創業に至るまで、IT企業3社で勤務を経験しました。1社目に入社した年は、日本にTwitterが本格上陸したタイミングで、「活躍するためには、周りの人ができないことをやろう」と考え、まだ誰も経験のないTwitterを活用した自社サービスのプロモーションに取り組みました。実績を出し、取り組みを拡大していたさなか、2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。その際、会社のポータルサイトとTwitterを活用し、被災地の方同士が情報交換できる掲示板を3月12日に開設。結果として、10万人以上の方々にご利用いただくことができました。自分はこの時のためにマーケティングを学んできたのだと強く感じました。また、SNSは人と人のつながりで社会を良くする素晴らしい武器だと実感し、キャリアの軸として本格的に取り組みたいと強く思うようになりました。
その後、DeNAでSNSマーケティングチームの立ち上げを経験し、トラストバンク社では「ふるさとチョイス」事業のマーケティング責任者を務めました。そして、志を同じくするマーケターを教育し、活躍の場を提供したいという思いから、現在のNAVICUSを設立しました。

人と人のつながりを育む上で、現代においてSNSは最高の「手段」だと考えています。

企業名に込めた想い・由来を教えてください
NAVICUSは、英語のように見える名前ですが、実は日本語の「靡かす(なびかす)」を由来としています。「人の心をなびかせて、つながりを作る」——そんな想いを込めた社名です。
さらに、「NAVIGATION(導く)」や「CUSTOMER(顧客)」といった英単語の意味も掛け合わせており、「顧客を導きながら、世の中を動かしていく」という当社のビジネススタイルも表現しています。
また、創業当初から海外企業との取引を積極的に行っていきたいという考えがあったため、グローバルでも通じやすい横文字の名前にしています。

事業を始めるきっかけについて教えてください
NAVICUSでは、主にSNSを活用したプロモーションやリサーチの仕事を行っておりますが、2018年7月に独立した時点で、私にはすでに様々なマーケティングの実務経験がありました。そのため、会社の事業の軸をマーケティングに置いたのは自然な流れであり、創業時に特別なドラマがあったわけではありません。
この時点で私自身、ゲーム業界や地方創生の分野である程度の知名度があったため、独立をFacebookで報告した際には、多くの方からご相談をいただくことができました。
また、私はマーケティングの力・可能性を信じており、同じようにマーケティングで世の中を良くしていける人を次々に育てていきたいという強い想いから、創業当初から人材育成(マーケティング、セールス、マネジメント等)にも力を入れてきました。
さらに、「存在感のある会社にしたい」という想いを持ち、「クオリティの高さ」を常に追求しています。ただし、それは単なる技術や高度な施策を目指すということではなく、何よりも「エンドユーザーファースト」の視点を大切にし、ユーザーにとって本当に価値のある体験や情報を届けることを重視しています。

事業に込めた想いについて教えてください
──この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
前述のとおり、NAVICUSでは「明日が楽しみになる居場所をつくる」ことを目指し、具体的にはSNSの運用代行、キャンペーン企画、広告運用などを主に行っています。
SNSマーケティングは、最も生活者に近いマーケティング手法だと考えています。いわゆる「バズる」といった拡散型のプロモーション(一方通行の発信)にとどまらず、双方向の対話を通じて、企業や団体と生活者との関係性を深めることが可能です。
人と人とのつながりが深まれば、結果として相互理解が生まれ、世の中がより良くなっていくと信じています。こうした良好なつながりを、さまざまな業界・領域に広げ、展開していきたいと考えています。
また、私たちは「お客様はもちろん、弊社社員のためにも」を常に意識しています。関わる全ての人が仕事を通じて楽しさややりがいを感じられることが、結果としてより良い成果につながると考えており、その気持ちを大切にしながら日々取り組んでいます。

好奇心と貢献欲が原動力。走りながら盤石な組織を作る。

趣味・特技について伺います
──趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
特技は、前述の声楽ですが、最大の趣味は未開の地への旅です(国内外問わず)。月の3〜5割ほどは自宅の外にいますが、先日はアフリカのタンザニアを訪れ、現地のマサイ族が焚き火で焼いているシカの肉をその場でいただきました(とても美味しかったです)。私は好奇心がとても強く、生きている間に頭の中の白地図をすべて埋めていきたいと思っています。最低でも150カ国は、健康なうちに訪問したいと考えています。楽しむのはもちろんですが、その場で得られるリアルを探求することが目的となっています。
仕事においては、旅を通じて得られる幅広い知見そのものももちろん重要ですが、それ以上に価値観の幅が広がることに最大のメリットを感じています。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
──ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
周囲の経営者と比較しても、業務遂行や人材育成における「人への貢献欲」は、自分でもかなり高いと感じています。そのため、「顧客に価値を提供するためには、最後までやり切る」という意識が非常に強く根付いています。また、諦めずに食らいついてくる人のことは、絶対に見放しません。社員から「学びたい」という声があがれば、私自身、時間を惜しまず全力でサポートしたいと考えています。
事業においては、対顧客の姿勢として「Client Mania(クライアント・マニア)」という行動指針を掲げており、顧客を知り尽くし、その理解を提案に活かす文化を育んでいます。社内では案件ピッチも定期的に行われ、提案力を磨く機会が設けられています。
育成面では、階層別の研修をさまざまに用意しており、さらに各メンバーの成長段階や価値観に応じた新規研修の企画・実施も行っています。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
──「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
立ち上がりフェーズにおいて、マネジメント体制と企業文化の構築を行うことができました。創業当初は、すべてが「走りながら進める」状態でしたが、その中でも新しいメンバーを支えていく管理職の育成を最優先事項と考え、早い段階で外部のマネジメント研修を導入。これにより、「NAVICUSならではのマネジメント文化」を早期に醸成することができました。
会社の売上がまだ1億円ほどだった時期に、半年かけて約1,000万円を投じた研修を実施したこともあります。当時の取り組みが、今の会社の基盤として定着していると実感しています。
事業内容に関しては、これまでIT企業3社でSNSマーケティングチームの立ち上げを経験してきた中で培った、再現性の高い戦略的SNSマーケティングのノウハウを体系化。新しいメンバーでも成果を出せる環境を整備しました。

大事なものは一貫性です。社会への貢献を最重視し、それを事業で体現する。そのために、皆が共に成長することを目指しています。

これから先の会社としての成長について伺います
──いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
壁は常に人材育成であり、そこには若手だけでなく先輩社員や管理職、経営者自身も含まれます。会社のフェーズが変われば、求められる能力も社会的責任も変わっていきますし、組織に属する人も多様化していきます。
そのため、共に学び共に成長していく環境や、個々のマインドが必要です。
最近は自社案件を題材にピッチコンテストを行い、考えたことを自分たちで形にし、再現性を持たせることが社員の成長につながると考えています。
事業の規模については、向こう4年ほどでSNSマーケティング事業において業界No.1の規模に到達したいと考えています。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
──事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
特に自治体向けのSNS運用支援を通じて、日本全体の防災・減災に貢献したいと考えています。マスメディアの情報伝達力が昔と比べて陰りが出ているなか、災害発生前の啓蒙や発生時の緊急連絡において、SNSに求められる役割は大きくなってきています。
そのため自治体単位でのSNS活用は積極的に行われ始めていますが、やり方が分からなかったり、登録数が伸び悩んだり、手数が足りなかったりと、多くの課題があります。これらをノウハウ面・実行面でしっかりカバーしていきたいです。

経営の信念と事業の展望について伺います
──経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?また、その信念を事業運営にどう反映させていますか?事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
会社の行動指針に取り入れている「End User First」という考えがあります。クライアントワークをしていると、日々相対するクライアントの要望をストレートに捉えすぎてしまう場面があります。もちろんクライアントは非常に重要な存在ですが、仕事を通じて社会を良くするという根源的な意思を忘れず、エンドユーザーにとって価値ある取り組みになっているかを考え抜くことを大切にしています。
我々はSNSマーケティングを事業の柱としているので、エンドユーザーの反応を日々チェックし、嬉しい反応があった際には社内のチャットグループで共有することが日常的に行われています。

エモロジカルなリーダーシップ人材とともに、社会に貢献していきたい。

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
NAVICUSの新卒は、社長直下の成長環境でリーダーシップ人材を目指す、極めて稀な採用形態です。そんなNAVICUSでは、エモロジカルな人、利他性(ホスピタリティ)を持った人が多く活躍しています。

エモロジカルとは「エモーショナル」と「ロジカル」の造語です。仕事の成功確率を高めるために論理性は重要です。一方で、ただの論理的回答はAIで補完できるこれからの時代において、求められるのは人の気持ちを動かす、その人なりの想い、ストーリーです。そういったエモーショナルな素養を持つ人を大切にしています。

利他性については、まず何より「身近な人の役に立つ」ことを大切にできているかが肝心です。どれだけ大きな大義を語っていても、すぐ目の前にいる人に対する貢献が無い人には説得力がありません。まずは目の前の人の力になり、その次にもう一歩距離のある人に貢献する。その繰り返しができる人が、やがて世の中に貢献できる人になると考えています。