人間力の原点は、挫折と継続の中にあった
どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は広島県で生まれ育ち、4人家族の中で兄とともに過ごしました。
大学進学を機に上京する際、両親から「一旗あげてこい」と背中を押して送り出してもらったことは、今でも強く心に残っています。
幼少期は自然に囲まれた環境で育ち、週末になると海や山へ出かけて思いきり遊ぶのが楽しみでした。外で走り回ることが大好きな、活発な子どもだったと思います。
また、家族と過ごす時間も多く、人との関わりや絆の大切さを自然と学ぶことができました。そうした幼少期の経験が、今の自分の価値観や原点につながっていると感じています。
学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代に目標にしていたことはありますか?学生時代の想い出を教えてください
小学校4年生から進学塾に通い、中学受験に挑戦しましたが、思うような結果を出せず挫折を経験しました。この出来事は、当時の自分にとって大きな壁だったと感じています。
一方で、兄の影響を受けて中学から卓球を始め、高校まで続けました。兄はインターハイに出場するほどの選手で、その弟として周囲から期待されることも多くありました。全国大会に出場するような強豪校で日々練習を重ねましたが、なかなか勝つことができず、全国レベルとの大きな差を痛感しました。
それでも、その環境の中で努力を積み重ねることの大切さを学び、「努力を続ける姿勢だけは誰にも負けない」という自分なりの強みを見つけることができました。この経験は、その後の人生や仕事に向き合う姿勢にもつながっていると感じています。
社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 初めて就職したきっかけや、その職場での経験を教えてください。また、現在の業種に進むことを決めた理由や、楽しいと感じた瞬間について教えていただけますか?
大学卒業後、システムエンジニアとして社会人生活をスタートしました。明確な夢や目標があったわけではありませんが、「まずは一人前の社会人になりたい」という思いだけは強く持っていました。
入社当初は資格もなく、不器用なスタートでしたが、目の前の仕事に真摯に向き合い、地道に努力を重ねてきました。その後、外資系企業への転職も経験し、さまざまな環境で仕事に取り組む中で、技術力だけでなく、人との向き合い方や信頼関係といった“人としての魅力”が成果に大きく影響することを実感しました。
特に、自分の関わり方ひとつでチームやお客様の反応が変わり、仕事が前に進んでいく瞬間に大きなやりがいと楽しさを感じました。こうした経験を通じて、「人間力」を軸に価値を提供する仕事が自分にとって最も面白く、やりがいのあるものだと感じるようになり、現在の業種へ進むことを決めました。
人にフォーカスを当てた唯一のコンサルティング会社
企業名に込めた想い・由来を教えてください
社名「ノースサンド」は、創業当時に自宅があった東京都江東区北砂という地名に由来しています。
身近な場所の名前をあえて社名にすることで、初心や原点を忘れず、常に地に足のついた経営を続けていきたいという想いを込めました。
どれだけ会社が成長しても、足元を見失わず、一つひとつの仕事に誠実に向き合う姿勢を大切にしたい。そんな考えが、この社名には込められています。
事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?この事業を通じて、最初に「実現したい」と思ったことは何ですか?
前職ではコンサルティング未経験でしたが、入社から約3か月で現場統括を任されることになりました。その経験を通じて、自分が評価されていたのは専門的なスキルだけではなく、人との向き合い方や姿勢といった人間性であることに気づいたことが、事業を始める大きなきっかけでした。
その気づきを大切にしながら仕事に向き合う中で、結果的に起業のチャンスにも恵まれました。起業準備や経営の知識を学ぶこと以上に、当時の私が強く意識していたのは、「どうすれば人を喜ばせられるか」「どうすれば信頼される存在になれるか」という、人への理解でした。
資格や知識以上に、“人として信頼される力”こそが、組織や事業を動かしていく原動力になる。そう確信したことで、「人間力を伸ばせる会社をつくりたい」という想いが明確になりました。その想いを共有できる仲間とともに、信念を軸に会社を立ち上げたのが、現在の事業の始まりです。
事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
私たちは、この事業を通じて、世の中にまだない新しい価値を届けたいと考えています。
ノースサンドには、他のコンサルティング会社にはない独自の雰囲気やカルチャーがあります。その源泉にあるのが、「人としての魅力」を何よりも大切にする姿勢です。
他社との差別化を考えたとき、スキルや知識だけでは本質的な違いは生まれないと感じています。スキルは後からでも伸ばすことができますが、人間力は一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、私たちは「人間力を育てる教育」を事業の中心に据えています。
センスや人間力は、誰かに教え込まれるものではなく、「見て、感じて、真似る」ことで育っていくものです。社員一人ひとりが人として磨かれていく環境をつくることが、結果として組織の成長や、お客様への価値提供につながると考えています。
創業以来、「スキルだけでなく、人間力も大切にする」という信念は一度も変わっていません。この想いを、事業を通じて体現し、世の中に示し続けていきたいと考えています。

人のために動き続ける、その姿勢を貫く
趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください
趣味は、幼少期から続けている卓球です。
長く続けてきた理由は、日々コツコツと積み重ねることで、自分なりの成長や達成感を実感できる点にあります。
学生時代には、毎日のように卓球の練習に打ち込みましたが、努力を重ねること自体を苦に感じることはありませんでした。むしろ、続けることで少しずつできることが増えていく過程を楽しんでいたように思います。
卓球を通じて培った「継続する力」は、今の仕事や経営に向き合う姿勢にもつながっており、自分の大きな強みの一つになっています。
経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
実は私は、決して社交的なタイプではなく、人見知りな性格です。
そんな自分の強みは、「継続することを苦にしない」点にあると捉えています。
継続力を高め、心身のコンディションを整えるためにランニングを始めたほか、毎朝、社内のコミュニケーションツールを通じて社員に向けたメッセージを発信しています。この取り組みは、気づけば5年以上続いています。
経営においても同じで、一時的な施策や派手な取り組みよりも、日々の小さな積み重ねこそが組織を強くすると考えています。自分自身が続ける姿勢を示すことで、その価値観を組織全体に浸透させていくことが、私なりの経営のあり方です。
ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
私自身の強みは、「人のために本気で動けること」だと思っています。
ビジネスは相手がいて初めて成立するものですし、相手が喜ぶ姿を見ることに、純粋なやりがいと楽しさを感じます。
社員やお客様が笑顔になる瞬間のために、目の前のことに全力で向き合う。その姿勢を何より大切にし、創業以来10年間、社員やお客様との関係づくりに真摯に取り組んできました。派手な施策よりも、一人ひとりと丁寧に向き合うことを積み重ねてきたことは、「自分だからこそできた取り組み」だと感じています。
その結果、ノースサンドには、立場や役割を超えて信頼でつながる組織文化が育ちました。商品やサービスにおいても、人の想いや背景を汲み取り、「相手にとって本当に価値のある支援は何か」を考え続ける姿勢を大切にしています。この文化こそが、私たちの事業の根幹であり、最大の強みだと考えています。
人を大切にし、愚直に成長し続ける
これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
これまでも、会社の成長過程でいくつもの壁に直面してきました。特に、組織の規模が大きくなるにつれて、価値観の共有やコミュニケーションの難しさといった新たな課題が生まれることを実感しています。そうした壁と日々向き合いながら、試行錯誤を重ねて会社を前に進めてきました。
私は、会社が失敗する最大の要因は、経営者の慢心にあると考えています。だからこそ、現状におごることなく、挑戦し続ける姿勢を大切にしています。正しいと思うことを愚直にやり続けることが、結果として会社の健全な成長につながると信じています。
会社の規模や成長率を追い求めること自体を目的にするのではなく、人や組織の基盤を大切にしながら、着実に成長していく。そうした積み重ねの先に、自然な形で会社が大きくなっていく姿を目指しています。
これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
社会課題と聞くと、どうしても大きく難しいテーマに感じられがちですが、私たちはもっと身近なところから向き合うことが大切だと考えています。
ノースサンドが掲げている「カッコいい会社を増やす」という想いも、特別な社会貢献活動ではなく、日々の仕事や人との関わりの中で積み重ねていくものです。
かっこいい部署、かっこいいプロジェクト、かっこいい人が一つずつ生まれ、それが少しずつ広がっていくことで、組織の雰囲気や働くことへの喜びも自然と変わっていきます。私たちは、その連鎖を何より大切にしています。
目の前の期待に誠実に向き合い、関わる人や組織が「前より少し良くなった」と感じられるよう支援していくこと。それを事業を通じて愚直に続けていくことこそが、私たちなりの社会貢献だと考えています。
そうした積み重ねの先に、私たちのビジョンである「世界をデザインする」未来があると信じています。
経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?また、その信念を事業運営にどう反映させていますか?
私の経営における信念は、「当たり前のことを、当たり前に、コツコツとやり続ける」ことです。派手な施策や一時的な成功よりも、日々の積み重ねこそが会社を強くすると信じています。これまで経営を続けてこられたのも、この姿勢を貫いてきたからだと感じています。
もう一つ、絶対に譲れない価値観が「人を大切にする」ということです。利益を追求することと、人や信頼を大切にすることは相反するものではなく、むしろ両立すべきものだと考えています。社員やお客様との信頼関係を一つひとつ積み重ねることが、結果として事業の成長につながっていくと信じています。
これからも、この信念を事業運営の軸に据えながら、短期的な成果にとらわれることなく、300年続く会社を目指して歩み続けていきます。

人生は思い通りにいかないが、思って行動した通りになる
このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
ノースサンドでは、人間力を「愛嬌・素直さ・しつこさ」だと考えています。
どれだけ高いスキルを持っていても、最後に人の心を動かすのは人間力です。素直に学び、まっすぐ努力を続けられる人こそが、長く輝き続けられると信じています。
私は常々、「人生は思い通りにはいかないが、思って行動した通りにはなる」と考えています。道は誰かが用意してくれるものではなく、自分自身で切り開いていくものです。
だからこそ、私たちは「人として成長したい」と本気で考え、行動できる仲間と一緒に働きたいと思っています。失敗を恐れず挑み続ける人を、私たちは全力で応援します。
