業界:建築・建設
代表取締役社長
林 秀敏
取り組む社会課題
東北は人口減少、人手不足により建設需要が激減している。建築ではリノベーション事業、リフォーム需要の獲得に力を入れて行く。国土強靭化政策よりインフラの整備、老朽化更新等の需要は旺盛にある。また異常気象による日本は災害が起きれば被害は甚大で復旧復興の我々の貢献は大きい。
事業内容 ■売事業部門/【取扱商品】一般建築資材、鉄骨・鉄筋コンクリート工事資材、土木工事資材 
■建築工事部門/建築工事・屋根工事・鋼構造物工事ほか
社長になる
きっかけ
大学卒業後は「東北で働きたい」と考え、現在の会社(当時は「佐藤製線販売」)に入社しました。決め手は会社訪問の際にご馳走になった郷土料理「はら… 続きを見る
出身地 福島県新地町
出身校 福島県立 相馬高校 / 駒沢大学 
趣味特技 ゴルフ, ドライブ, スポーツ観戦, サウナ, 読書
生年月日 1958/02/03
林 秀敏イメージ
「仲間と挑戦し、共に成長できる場所がここにある」
目次

仲間と共に歩んだ半世紀

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は福島県の新地町という、山と海に囲まれたのどかな町で生まれました。幼い頃は家でじっとしているよりも、友達と外で思い切り遊ぶのが大好きで、とても活発な子どもでした。家族とともに東北各地へ転勤を重ね、子供が盛岡で成人式を迎えることもあり、地域ごとに多くの友人や縁を持てたのが自分の財産になっています。学生時代は地元で野球部に打ち込み、高校卒業後は駒澤大学に進学。学費は完全には賄えませんでしたが、ガソリンスタンドや飲食店、喫茶店など数えきれないほどのアルバイトを経験し、自分の生活費は自分で稼ぎました。今でも当時の仲間と交流が続いているのは、学生時代に培った大きな宝物です。

学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代の想い出を教えてください
大学生活では、授業よりもアルバイトに多くの時間を費やしました。喫茶店では夕方から深夜まで働き、お客様との会話や仲間との協力を通して社会勉強を積みました。学びの場は教室だけではなく、働く現場そのもの。学生ながら自分の力で生活できたことが自信となり、人との出会いや関わり方を学ぶ貴重な時間となりました。特にアルバイト仲間との絆は40年以上経った今でも続いており、人と人のつながりの大切さを実感しています。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 会社を任されることになった背景や、その時の気持ちを教えてください
大学卒業後は「東北で働きたい」と考え、現在の会社(当時は「佐藤製線販売」)に入社しました。決め手は会社訪問の際にご馳走になった郷土料理「はらこ飯」。地元の温かさや人柄に触れ、「ここで働きたい」と素直に思ったのです。1980年の入社以来、青森・仙台・盛岡など様々な拠点を経験し、2011年に社長へ就任しました。最初から経営者を目指していたわけではありませんが、仲間とともに会社を守り育てる使命感が私を突き動かし続けています。

協働で未来を築く想い

企業名に込めた想い・由来を教えてください
2021年、社名を「シグマット」に変更しました。これはギリシャ文字の「Σ(シグマ=総和)」と「マテリアル(素材)」を組み合わせた造語です。社員、取引先、お客様、地域の皆さんの力を融合させ、未来へ羽ばたいていこうという思いを込めています。単なる名称変更ではなく、私たちの扱う商品や事業が時代とともに変化してきたことを踏まえた新しい出発点でした。

事業を始めるきっかけについて教えてください
── 前任者が掲げていた理念や価値観について、どのように感じましたか?
当社はもともと佐藤製線所の販売部門として誕生しました。釘や鉄線の販売から始まり、時代とともに屋根材、内装材、住宅設備など取り扱いを拡大。お客様と共に新しい商品に挑戦する中で、事業の幅が自然と広がってきました。変化を恐れず、新しいものを取り入れる姿勢が、今のシグマットを形づくったのだと思います。

事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
大切にしているのは「お客様第一主義」と「協働の理念」です。協働とは、単なる取引関係ではなく、メーカーやお客様と共に学び合い、成長を分かち合うこと。失敗も挑戦の一部と捉え、検証し次につなげることで会社も社員も進化してきました。お客様の成長なくして私たちの成長はありません。だからこそ「共に働き、共に伸びる」姿勢を事業の根幹に据えています。

人を信じ、人と共に

趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
趣味は温泉やサウナ、そしてゴルフです。サウナは心身をリセットする大切な時間であり、温泉は東北の魅力を実感できる場所。ゴルフは30年以上続けており、お客様との交流や社員同士の親睦の場にもなっています。地元出身のプロゴルファーを20年近く応援しており、その活動を通じて地域とのつながりもさらに深まりました。特技を一つ挙げるなら「誰とでも仲良くなれること」。これは仕事でも大いに役立っています。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
私は常に「仲間と共に歩む」姿勢を大切にしてきました。自分の意見を持ちながらも、社員の声に耳を傾け、一人よがりにならないよう心がけています。上司に支えられて成長できた経験から、後輩にも同じように寄り添い、長所を伸ばし短所は共に克服する文化を築いてきました。社員を大切にし、共に成長する── それが私の経営者としての自分らしさです。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
強みは「人を大切にし、信じる力」です。社員教育には創業当時から力を入れており、OJTやブラザー制度を通して人材を育成。加えて、新しい事業や商品への挑戦を後押しし、失敗も学びに変える文化を根付かせています。社員の成長こそが会社の成長。だからこそ人を信じ、前向きに挑戦できる環境づくりに注力しています。

人材育成が未来を拓く

これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
今後は東北を基盤に、リフォーム・リノベーションやインフラ更新といった需要に応えることで成長を図ります。また、関東圏への展開やM&Aによる事業拡大も視野に入れています。ただし最大の壁は「人」。規模を広げるには、経営を担える人材を育成することが不可欠です。人の成長なくして会社の成長はありません。社員教育を進化させ、次代を担う人材を育てることが、未来を切り拓く鍵だと考えています。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
シグマットは地域に根差した企業として、少年野球大会や震災復興支援の「友情ネットプロジェクト」など、子どもたちの心と体を育む活動を継続してきました。また、CO2削減に資する断熱窓の普及など、SDGsにも直結する事業に積極的に取り組んでいます。地域社会の豊かさと持続可能な未来を実現することが、私たちの使命です。

経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?その信念を事業運営にどう反映させていますか?
私が絶対に譲れない信念は「社員の成長が会社の成長」という考え方です。社員一人ひとりが誇りとやりがいを持ち、仲間と共に挑戦できる会社であること。そのために失敗を恐れず挑み続け、常に学びを次へとつなげる組織でありたいと思っています。これからも「お客様第一」「協働の理念」を軸に、地域と共に発展していく会社を目指します。

明るく前向きに仕事をしましょう!

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
シグマットには「明るく元気で前向きな人」がよく馴染み、活躍しています。営業職は決して楽ではありませんが、お客様に名指しで信頼される瞬間には大きなやりがいがあります。入社後は先輩がブラザー制度でしっかり支え、成長を後押しします。そして成長したら今度は自分が後輩を育てる番。人として成長し、公平な評価を受けながらキャリアを築ける環境がここにはあります。地域に貢献しながら、自分自身の未来を切り拓きたい── そんな想いを持つ学生さんを心から歓迎します。