「夢中で走った毎日が、今の自分をつくった」── 勉強よりもスポーツとアルバイトに熱中した学生時代。仲間と出会い、社会のリアルを知った経験が、今の経営の原点に。
どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は末っ子として生まれ、幼少期はとにかく活発で外で遊んでばかりの子どもでした。小学校の頃は野球やプールに夢中で、体育の授業がある日は張り切って登校し、ない日は行きたくないと母を困らせることもありました。勉強より体を動かすことが大好きで、野球を小学3年から続け、中学でも仮入部しましたが「坊主頭」が嫌で辞めてしまったんです。その後は背の高さを買われてバスケット部に入り、結局中学から高専まで6年間続けました。スポーツを通して仲間と喜びや悔しさを共有したことが、今の自分を作った大きな経験だったと思います”高校・高専では、勉強よりもバスケットとアルバイトに打ち込みました。ガソリンスタンドや飲食店、オペレーター業務など様々な職を経験し、社会の人と出会い、多様な働き方を知れたのは貴重でした。当時は「留年せず5年で卒業すること」が目標で、学業に特別な情熱はありませんでしたが、逆にアルバイトの中で得た気づきや人間関係が、今の私にとっての財産です。給料をもらい、自分で使える楽しさもありましたが、それ以上に「社会で働くこと」のリアルを知った時期だったと思います。
学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代に目標にしていたことはありますか?学生時代の想い出を教えてください
高校・高専では、勉強よりもバスケットとアルバイトに打ち込みました。ガソリンスタンドや飲食店、オペレーター業務など様々な職を経験し、社会の人と出会い、多様な働き方を知れたのは貴重でした。当時は「留年せず5年で卒業すること」が目標で、学業に特別な情熱はありませんでしたが、逆にアルバイトの中で得た気づきや人間関係が、今の私にとっての財産です。給料をもらい、自分で使える楽しさもありましたが、それ以上に「社会で働くこと」のリアルを知った時期だったと思います。
社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 会社を任されることになった背景や、その時の気持ちを教えてください
就職活動では大手メーカーの法務部門に内定をもらうところから始まりました。しかし勤務地が神奈川になり、当時病気がちな両親を置いて上京することはできず辞退。その後、学校や親戚からの紹介で地元の半導体メーカーへ進むことになりました。平成元年入社というバブル期で、就職は引く手あまた。一人に10社ほど声がかかる時代でした。私は「学生から社会人へ、自分を切り替えるチャンス」として覚悟を持って就職し、そこでの経験が今でも大きな基盤になっています。
「信頼が、独立の背中を押した。人との絆が始まりの原動力。」── 取引先の支えと期待を力に、自分らしい経営を追い求めた第一歩。
企業名に込めた想い・由来を教えてください
社名は「東北セラミック」という名で、地域性と専門性を表しています。私自身が途中から合流した立場なので、創業時の由来は先代にありますが、東北の地でセラミック技術を通じて社会に貢献していくという思いが込められていると受け止めています。地域に根ざし、地場産業を担うことは私にとっても誇りであり、これからもその名に恥じない歩みを続けていきたいと考えています。
事業を始めるきっかけについて教えてください
── 継承時に「変えたくないこと」と「新たに取り組みたかったこと」は何ですか?
私が独立を考えたのは、取引先や協力工場の社長たちに「独立したら応援する」と背中を押されたことが大きなきっかけです。元々勤めていた会社の社長に誘われて別会社へ移りましたが、考え方の違いもあり、自分らしい経営をしたいと決意しました。取引先からの信頼と支援があったからこそ「やっていける」という確信を持て、独立に踏み切れました。
事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
この事業には「お客様に選ばれる存在であること」を常に意識しています。前職での経験を経て、自分の力で営業を切り拓き、信頼を積み重ねていくことを重視してきました。商圏の境界線を設けつつも、最終的にお客様に選ばれることがすべて。その真剣勝負を通じて、自社の価値を磨き続けてきました。

「まず動く。仲間と挑む。信頼で広げる経営。」
趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
趣味はスポーツ全般です。学生時代に培った体を動かす習慣は今でも続いていて、リフレッシュの時間になっています。特にチームで何かをすることが好きで、スポーツを通じて得た「仲間と共に挑戦する感覚」は今の経営姿勢にも通じています。
経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
私は「現場主義」でいることを心がけています。机上の空論ではなく、実際に現場を見て、社員や取引先と同じ目線で物事を考えること。学生時代に体で学んだ「まず動く」「やってみる」という姿勢が、経営者としての自分らしさになっています。
ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?
私の強みは「人とのつながりを築く力」です。独立も、取引先との関係性が支えになりました。だからこそ、会社でも社員やお客様との信頼関係を第一に置き、地域との関わりも積極的に広げています。営業活動においても、誠実に足を運び対話を重ねることで信頼を築き、それが事業の発展につながっていると感じています。
誠実さ × 成長「誠実に、まっすぐに。信頼を積み重ねることが、最大の成長戦略。」── 規模の拡大よりも、信頼を育て続けることが会社を強くする。
これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
これからの大きな壁は「社是を実現できるかどうか」です。新しいチャンスが生まれたときに掴み取れるよう、常に準備と検討を続けています。会社の成長率や規模拡大をどう実現するかは簡単なことではありませんが、社是に近づけることこそが最大の挑戦だと考えています。
これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
会社を大きくすることで雇用を創出し、人材を育てることが最大の社会貢献だと考えています。また、地域の公園へのネーミングライツなどを通じて、町と共に歩む活動も続けています。事業の成長と地域貢献は切り離せない関係であり、会社が強くなるほど地域社会へ返せるものも大きくなると信じています。
経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?その信念を事業運営にどう反映させていますか?また、事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
私の経営の信念は「誠実さを貫くこと」です。どんなに規模が大きくなっても、信頼を裏切らない経営であることが譲れない価値観です。営業や取引においても、自分が築いてきたものには責任を持ち、簡単には譲らない。会社としてはこれからも成長を続けながら、信頼される存在であり続けたいと思っています。

「誠実に挑み、成長で社会に応える。」
このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
学生の皆さんには「自分の強みを信じて挑戦してほしい」と伝えたいです。私も勉強が得意ではなく、迷いも多い学生時代でしたが、スポーツやアルバイトで得た経験は必ず今につながっています。完璧である必要はありません。まずは一歩を踏み出し、人との出会いや経験を大切にすれば、自分の道は必ず開けます。社会は思った以上に広く、あなたを必要とする場所があります。臆せず挑戦してください。
