挑戦が自分を育てた日々
どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は宮崎で生まれ育ちました。自然豊かな環境でのびのびと過ごし、幼い頃から「自分で考えて行動する」ことを大切にしてきたと思います。両親は厳しくも温かく、やるべきことは自分でやりなさいというスタンスでした。そのため、挑戦することへの恐れはあまりなく、友達と遊ぶ時も「自分たちでルールを作る」ようなことが多かったです。こうした経験が、社会に出てからの「まずはやってみる」という行動力につながっていると思います。
学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代の想い出を教えてください
学生時代はとにかく好奇心旺盛で、夏休みには一人で10日間の旅に出るなど、行動力をもって自分の世界を広げようとしていました。高校では「とにかく多くの企業にチャレンジしてみよう」という思いから、積極的に動き、将来の可能性を広げる経験を積みました。周囲と同じ道をたどるのではなく、自分なりの視点で進路を考えることを大切にしていたのが特徴的です。特に、就職を意識し始めた頃には、人との出会いや紹介を通じて生まれるご縁を大切にしながら、自らの進む道を模索していました。結果として、社会に出てからも地に足のついた姿勢で仕事に取り組む基盤が、学生時代に培われたと感じています。
社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 会社を任されることになった背景や、その時の気持ちを教えてください
高校卒業後、最初に入社したのは富士通でした。配属先では銀行や証券会社といった大手のシステムを扱い、メンテナンスや入替業務を担当しました。責任の重い現場でしたが、「目の前の仕事をきちんとやる」という意識で地道に取り組みました。その積み重ねが評価され、課長や部長といった役職を任せてもらえるようになりました。幹部社員になろうと強く意識したことはなく、現場に真摯に向き合った結果が自然と形になったのだと思います。この経験は今でも「一歩一歩積み上げる大切さ」を教えてくれています。
理念を受け継ぎ未来を築く
企業名に込めた想い・由来を教えてください
私たちの会社名には、「平和で安心できる社会を支える」という意味が込められています。創業時から続くこの理念は、ただの言葉ではなく、社員一人ひとりが日々の業務を通して体現している指針です。私自身も、この理念を継承する立場になった時、「この精神を守り続けることが、自分の最大の役割だ」と強く感じました。
事業を始めるきっかけについて教えてください
── 前任者が掲げていた理念や価値観について、どのように感じましたか?
富士通での経験を積んだ後、先輩からのご縁で今の会社に参画しました。大企業から中小企業への転身には正直迷いもありましたが、「理念を継承しながら新しい挑戦ができる」ことに魅力を感じました。社会にとって必要とされる事業であること、そして自分自身の成長の余地が大きいことが、最終的に決断を後押ししました。
事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
私は「環境に貢献することが、会社の成長につながる」という事業の考え方に強く共感しています。売上を伸ばすことと、社会的意義を果たすことが同じ方向に進むというのは、本当に理想的な構造です。情報管理の徹底や環境への取り組みを継続することは決して簡単ではありませんが、それをやり抜くことが、社員や社会からの信頼を得ることにつながる。事業そのものが社会貢献になる── そんな誇りを持って取り組んでいます。

人に寄り添う経営姿勢
趣味・特技について伺います
── 趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
私の趣味はバイクや車で自然の中を走ることです。スピード感も魅力ですが、それ以上に景色の変化や風を感じながら走る時間は、自分の頭をリセットできる大切な時間です。最近はゴルフも取り入れ、仲間と自然の中で体を動かすことの楽しさを感じています。同世代と比べても比較的アクティブな方だと思いますが、こうした趣味は経営においても「柔軟な発想を持つ」ためのリフレッシュになっています。
経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
経営スタイルとして意識しているのは「周囲の意見を尊重すること」です。もちろんトップとして決断を下す場面もありますが、それ以上に大事なのは社員の声に耳を傾けること。社員が自分の意見を出せる環境を整えることで、会社全体が生き生きと動き始めます。私はそうした「人を活かす経営」を目指しています。
ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?
具体的には、社員から意見を集めやすい仕組みづくりを進めています。小さな提案でも形にしていくことで、「自分の声が会社を動かせる」と社員が実感できる環境を整えてきました。こうした取り組みは即効性のある改革ではありませんが、会社文化として根付くことで大きな力になります。経営者としての自分の強みは、まさに「人の声を活かす」ことだと思います。
人を育てることで会社は成長する
これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
事業は関東や北海道まで広がっていますが、一番大きな課題は「人材の確保」です。専門スキルを持つ人材を採用し、育てていくことが非常に難しい。とはいえ、ここを解決しなければ会社の成長は止まってしまう。だからこそ、新卒・中途を問わず人材育成に注力し、長期的に活躍できる人を増やしていきたいと考えています。
これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
今後は、若手の育成により一層取り組みたいと思っています。社会全体の課題である「働き手不足」に対して、会社としてできることは人材を育て、長く働ける環境を整えることだと考えています。社員が一人の人間として成長し、社会に還元できる力を持てるようになることが、私にとって最大の社会貢献です。
経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?
私の経営信念は「働きやすい環境を整える」ことです。安心して働ける環境があれば、人は挑戦できます。挑戦が会社を強くし、社会に貢献できる事業を育てます。だからこそ、社員の働きやすさを守ることは絶対に譲れない。これからもその信念を軸に、持続的な成長を目指していきます。

仕事の面白さは自分で掴む
このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
学生の皆さんにお伝えしたいのは、「仕事は自分で面白くできる」ということです。最初は分からないことも多いでしょう。しかし、自分から工夫して取り組むと、必ずやりがいが見えてきます。私たちの会社には安定した基盤がありながら、挑戦できる環境も整っています。若い皆さんの新しい視点は、会社にとって大きな財産です。一緒に働くことで、お互いに成長できるはずです。新しい仲間が加わる日を、心から楽しみにしています。
