「自分の人生は、自分で稼いで守ると決めた少年時代」
どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
出身は兵庫県神戸市。幼少期の多くを神戸で過ごし、その後横浜へ移りました。父は銀行員で単身赴任、母と妹との3人暮らしの時期が長く、決して穏やかとは言えない家庭環境でした。家に入れてもらえず、マンションのボイラー室で夜を明かしたこともあります。
その経験から強く思ったのは、「他人の機嫌で自分の生活を左右されたくない」ということ。小学生ながらに「絶対に自分で稼げる人間になる」と決めました。
5歳年下の妹の面倒を見る中で、どうすれば相手が楽しめるかを必死に考え、トランプやおはじきを使ってオリジナルの遊びを考えていました。今振り返ると、相手の立場で考える力や企画力の原点は、あの時間にあったのだと思います。
学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代の想い出を教えてください
中学受験を経て進学校へ進みましたが、勉強そのものに強い興味は持てませんでした。「いい大学に入っていい会社に行く」という王道ルートに、どこか違和感を覚えていたからです。父の姿を見て、「本当にそれが幸せなのだろうか」と疑問を抱くようになりました。
その代わり、商売には強い関心がありました。スーパーで安く仕入れたカップ麺をクラスで販売したり、宝くじを自主開催したり。どうすれば人が買ってくれるのか、どうすれば信用が生まれるのかを自然と学んでいました。
高校は中退し、アルバイトを転々とした後、新聞のテレアポ営業に挑戦。入社3ヶ月でトップ成績を取りました。自分のキャラクターを分析し、弱みだと思っていた“滑舌の悪さ”さえ武器に変えた経験は、今のマーケティング思考の基礎になっています。
社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 現在の業種に進むことを決めた理由や、楽しいと感じた瞬間について教えていただけますか?また、会社を立ち上げることに対して、準備など取り組んだことを教えてください
20代前半、自らライブチャットのWebサービスを1年半かけて開発しました。しかし、集客の壁にぶつかります。サービスがあっても、ユーザーに届かなければ意味がない。その現実を痛感しました。
そこで私は、その業界でトップの会社に直接電話し、「集客を学びたい」と直談判しました。最初は断られましたが、再面談の末、入社。広告運用の最前線で徹底的に実践を積みました。
2年間、誰よりも働き、誰よりも挑戦しました。しかし次第に、「自分の責任で、すべてを決めたい」という想いが強くなります。やりたい施策が通らない悔しさが、独立の原動力になりました。
こうして立ち上げたのが株式会社アドバンです。
「本質で勝ち続ける会社を、自分の手でつくる」
企業名に込めた想い・由来を教えてください
「アドバン」という社名は、“Advance(前進する)”という言葉を由来にしています。お客様の事業を一歩でも前に進める存在でありたい。そして、自分たち自身も常に進化し続ける組織でありたい。その二つの意味を込めています。
私はもともと広告代理業からスタートしたわけではなく、自分でサービスを作り、集客に悩み、失敗も経験してきました。その中で強く感じたのは、「良いサービスが、正しい形で世の中に届く仕組みをつくりたい」という想いです。
アドバンという名前には、単に広告を回す会社ではなく、本質的に事業を前進させる会社でありたいという決意が込められています。
事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?初めてこの事業に関わることになった時の心境を教えてください。また、この事業を通じて、最初に「実現したい」と思ったことは何ですか?
事業を始めた直接のきっかけは、「マーケティングのあり方」に対する違和感でした。
前職で広告運用に携わる中で、多くの企業が“部分最適”に陥っていることに気づきました。広告単体の成果は出ている。しかし、事業全体として伸びていない。数字は合っているのに、なぜか違和感がある。
本来、マーケティングは“手段”であり、“目的”は事業成長のはずです。しかし現実には、広告予算を消化すること自体が目的化してしまっているケースも少なくありませんでした。
私は、「クライアント以上にクライアントの事業を考える会社」をつくりたいと思いました。流行の媒体を売る会社ではなく、本当に成果につながる選択をする会社。時には“やらないほうがいい”と言える会社。
短期的な売上ではなく、長期的な信頼を積み重ねる組織。それがアドバンの原点です。
事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
私たちが目指しているのは、「本質的に成果につながるマーケティング」です。広告はあくまで手段であり、目的はクライアントの事業成長です。
例えば、「TikTokをやりたい」と言われても、それが本当に最適解かを必ず問い直します。ターゲットは誰か、どこで情報を探しているのか、どうすれば最短距離で価値を届けられるのか。表面的な流行ではなく、本質的な戦略を優先します。
部分最適ではなく、全体最適を追い続けること。クライアント以上にクライアントのユーザーを考えること。それが私たちの存在価値です。
売上や利益は結果であって目的ではありません。正しい価値提供の先にこそ、本当の成長があると信じています。

「本質を見抜く視点が、事業を前進させる」
趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
趣味はアウトドア全般とゴルフです。特にゴルフは、単なる趣味にとどまらず、ビジネスの視点にもつながっています。通っていたインドアゴルフスクールのサービス設計に強い可能性を感じ、自らフランチャイズとして加盟・運営を始めました。
良いサービスに出会ったとき、「なぜこれが成立しているのか」「どこに競争優位性があるのか」を自然と考えてしまうのは、職業病かもしれません。マーケティングの力で価値を最大化できるかどうかを常に考える姿勢は、趣味の中でも磨かれています。
仕事と趣味が分断されているというより、思考の軸は常に同じなのだと思います。
経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
私の強みは、マーケティングのテクニカルな領域に深く踏み込みながら、それを誰にでも分かる言葉で伝えられることだと思っています。難しい専門用語を並べるのではなく、本質を抽出して、例え話や図解で噛み砕く。
また、物事を“点”ではなく“面積”で考える視点も大切にしています。売上を月ごとの棒グラフで見るのではなく、長期的な積み上がりとして捉える。目先の利益より、5年後・10年後の持続性を重視する。
短期的な爆発より、長期的な競争優位性。200年続く和菓子屋のような会社を目指したいという想いが、経営判断の基準になっています。
ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
私が最もこだわっているのは、「付加価値と売上を必ずリンクさせる」ということです。クライアントの成果が出ていないのに、自社の売上だけが伸びる状態は、絶対に受け入れられません。
広告予算が増えているのに、クライアントの事業が伸びていない場合は、必ず原因を掘り下げます。数字が上がっているから良い、ではなく、その背景にある価値提供を確認する。
短期的に儲かる案件でも、本質的でないと判断すれば受けません。これはメンバーにも徹底しています。
成果と信頼が積み上がった先にある売上こそ、本物だと考えています。
「10億円から100億円へ。本質で拡大する」
これから先の会社としての成長について伺います
── 会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
現在、売上は10億円規模。次の目標は100億円です。しかし、単に数字を追うことが目的ではありません。規模が大きくなることで、より高度な挑戦が可能になります。優秀な人材を採用し、育成し、専門性を磨きながら、より本質的な支援ができる体制をつくりたいと考えています。
小規模だからこそできる柔軟性もありますが、規模があるからこそ挑戦できる領域もあります。10億円と100億円では、見える景色はまったく違うはずです。
業界の中で「本質的なマーケティングをやるならアドバン」と言われる存在になる。そのための組織基盤を整えていきたいと思っています。
これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
情報が溢れる現代では、本当に価値のあるサービスが正しく届かないことも少なくありません。広告は、ともすれば過剰演出や誇張に使われることもあります。
だからこそ私たちは、マーケティングの力を「価値を正しく伝える手段」として使いたいと考えています。本質的に良いサービスが、必要としている人に届く社会をつくる。その橋渡し役でありたい。
短期的なバズではなく、長期的な信頼を積み上げるマーケティング。それが、私たちなりの社会貢献だと思っています。
経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?また、その信念を事業運営にどう反映させていますか?事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
経営者として譲れない信念は、「本質的な価値提供の先にしか、持続的な成長はない」ということです。
短期的な利益だけを追えば、いくらでも方法はあります。しかし、それでは長く続きません。200年続く和菓子屋のように、時代が変わっても選ばれ続ける存在になりたい。
そのためには、常に自分たちの価値を問い直し、磨き続ける必要があります。マーケティングという手段を通じて、事業を前進させる会社であり続ける。
その積み重ねの先に、100億円、さらにその先の未来があると信じています。

「20代で“仕事をつくれる力”を手に入れろ」
このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
20代で何を経験するかは、その後の人生を大きく左右します。大きな看板のある会社に入ることも一つの選択ですが、私が大切だと思うのは、「自分で仕事をつくれる力」を身につけられる環境かどうかです。
情報を集め、読み解き、組み合わせ、仮説を立て、提案する。この一連の流れを自分の頭で回せるようになること。それができるようになると、仕事は一気に楽しくなります。お客様に喜ばれ、自分の提案が成果に直結する。その実感が次の挑戦へのエネルギーになります。
アドバンでは、部分だけでなく、事業全体を見渡しながらマーケティングに取り組めます。良い影響も悪い影響も、ダイレクトに感じられる環境です。
本気で力をつけたい人と、一緒に未来をつくりたいと思っています。
