好奇心と筋を貫き道を切り拓く
どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
大分県で生まれ育ちました。父はキリンビールの関連会社で運送や代行業をしていて、母は金融関係の仕事。家には祖母もいて、母方の祖父母は地元の旅館で働いていました。いわゆる“経営者一家”というより、働く大人の背中を日常的に見て育った環境だったと思います。
当時は特別な意識はなかったですが、今振り返ると「仕事って生活の一部なんだ」という感覚は、自然と刷り込まれていたのかもしれません。
幼少期はとにかくわんぱくで、好奇心の塊でした。台風の日に川へザリガニを捕りに行って父に本気で怒られたり、今思えば笑い話ですが、当時は「やってみたい」と思ったら止まらない幼少期だったかと思います。
危ないことも多かったですが、その分、失敗も含めて全部が学びでした。
学生時代について詳しくお聞かせください
── 就職活動のエピソードを教えてください
就職活動では、正直「この業界に行きたい」という明確なものはありませんでした。
ただ、「いつか独立したい」という思いだけはずっとあったんです。
だから就活の軸はシンプルで、「どこなら独立に近づけるか」創業者の近くで働けること、昇進基準が明確なこと、そしてしっかり稼げること。
その視点で選びました。
一番大変で、一番「ありがとう」をもらえる仕事は何か。学生ながらに、そんな働き方を本気で考えていました。
社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 初めて就職したきっかけや、その職場での経験を教えてください。また、現在の業種に進むことを決めた理由や、楽しいと感じた瞬間について教えていただけますか?
社会に出て強く感じたのは、「結果と数字、そして納期から逃げない姿勢」の大切さです。
「やれるまでやる」そこから逃げなければ失敗は失敗じゃない。そう思えるようになりました。
一方で、不動産業界に身を置く中で、違和感も覚えるようになります。
「お客様のため」と言いながら、売主様を守らない、裏金の話が横行する、辞めた人を“裏切り者”と呼ぶ。
── それって本当にお客様のためなのか?と。
だったら、自分で考えて、自分で筋を通せる組織をつくろう。独立はその延長線でした。
そのため不動産ありきではなく、「後付け」で業種が決まった感覚です。
アルバイト感覚で仕事をしてほしくないし、休み一つ取るにもチームやお客様のことを考えて判断してほしい。
仕事は生活の一部だと本気で向き合える人たちが集まる場所をつくりたいと感じました。
不動産を正直でフェアな仕事に
企業名に込めた想い・由来を教えてください
この会社の名前には、「不動産テック」と「人の想い」を掛け合わせて新しい常識をつくりたいという想いを込めています。
不動産業界って、正直まだまだアナログで昔からの慣習がそのまま残っている部分が多い。
でも、テクノロジーを使えばもっと透明でもっとフェアな形に変えられるはずだと思っていました。
ただ、テックだけでは意味がないとも感じています。効率化や仕組み化だけが先に立ってしまうとそこにあるはずの「人の想い」がこぼれ落ちてしまう。だからこそ、この会社は“不動産テック × 想い”を大事にしています。
売る人、買う人、その裏側にある人生や背景まで含めて向き合う。それができて初めて価値のある事業になると思っています。
社名に入っている「ラボ」は、研究や実験という意味です。
最初から完成形を目指しているわけではありません。
既存の枠に捉われず、まずはやってみる。試して、失敗して、また考える。その繰り返しの中から新しい当たり前を生み出していきたい。
この会社は完成された組織ではなく挑戦し続けるための“実験場”でありたいと思っています。
事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?また、創業当時、特に大切にしていた考えや信念はありますか?
不動産や金融業界には、昔から“凝り固まった常識”が多いと感じていました。
上下関係、年功序列、応援されるよりも足を引っ張られる環境。
真逆のことをやったら面白いんじゃないかという部分がきっかけでした。
働くというのは、何かを「提供する」こと。その価値観をちゃんと持った組織を作りたかったんです。
独立も応援するし挑戦も止めない。そういう環境のほうが結果的に強いチームになると思っています。
また、創業当初から大切にしているのは「姿勢」です。
スキルは後から身につく。でも、どう向き合うかは人の根っこでそこだけは絶対に曲げないようにしてきました。
事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
今は不動産を仕入れて加工し、再び価値をつけて届ける仕事がメインです。
ただ、その一つひとつの契約の裏側を見ると疑問も多い。
仲介業者任せで売りたい人の本当の希望が置き去りになっているケースも少なくありません。
人生で一度あるかないかの大きな決断を丸投げしてしまう構造自体がおかしいと思っています。
だから将来的には売りたい人が直接買い手を見つけられる仕組みをつくりたいと思っています。
仲介は必要。でも、もっとフェアでもっと当事者が主役になれる形があるはずです。
不動産を通じて、「納得できる選択」を当たり前にする。それが、この事業に込めた想いです。

生き様で選ばれ、考えて任される組織
趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
車の中でサザンを大音量で流すのは、昔からの習慣です。
一人になれるその時間が頭を切り替えるスイッチみたいなもので出社前でも自然と会社のことやメンバーの顔が浮かんできます。
リラックスしているようで実は一番いろいろ考えている時間かもしれませんね。
特技で言うと「何事も7割までは比較的早くできる」ことだと思っています。
ダーツも初めてでもブルに入ることがあるし、新しいことでも飲み込みは早いほうです。
一方で、ゴルフは本当に苦手でした。思うようにいかないし正直やめたくなることもありました。
でも、だからこそ逃げずに続けたんです。得意なことだけを選ぶより、苦手なものにどう向き合うかのほうが面白いと思います。
仕事でも同じでうまくいかない時や不得意な領域から目を背けずに向き合う。その積み重ねが自分の幅を広げてくれると感じています。
経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
基本スタンスは「いいんじゃない?」です。
現場の声を止めたくないし意見を言いやすい空気をつくりたい。その代わり言った以上は責任を持つ。自由と責任はセットにしています。
誰かの指示を待つのではなく自分で考え、自分で決める。
その積み重ねが仕事を面白くするし、人を成長させると思っています。
ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
うちの会社では、入社歴の浅いメンバーが飛び込み営業を担当することも多いです。
会社の看板より生き様で選んでもらう。実際それで契約につながることが多いんです。
多くの企業は、義務教育の延長のような研修をします。
でも正解は、お客様ごとに違う。だから現場で考えるしかない。
営業は「思考の現場」です。答えのない問いに向き合う経験こそが、人を強くすると考えています。
筋を軸に、人と事業を育て続ける
これから先の会社としての成長について伺います
── 会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
2029年までに「30名・100億円」を目標にしています。人数はもう見えてきていますし、次はそのチームから新しい事業や“○○ラボ”のような新たな会社を作る動きが生まれたら嬉しいと思っています。
そしてそこで育ったメンバーがそれぞれの会社でまた次の採用をする。
責任をきちんと全うしながら、それぞれが「この会社、いいね」と言える環境をつくりたい。その連鎖を広げていくのが成長だと思っています。
これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
僕が一番の社会課題だと思っているのは、「仕事が思考じゃなく作業になってしまっていること」です。
与えられたノルマをこなすだけの仕事だと、どうしても目的がズレてくる。「どう工夫すれば価値が出るか」ではなく、「怒られないためにどうやるか」という発想になってしまうんですよね。これって、個人の問題というより、働き方そのものの構造の問題だと思っています。
本来、仕事ってもっと主体的なもののはずです。
お客さんにどうすれば喜んでもらえるかどうすればもっと良くなるかを考える。そしてその思考こそが価値になる。
でも、多くの職場では答えが最初から用意されていて考える余白がない。社会人になった時に「考えなくていい人」になってしまうのは、すごくもったいない。
だからうちの会社では、できるだけ「機会」を渡すようにしています。
仕事の進め方も最初から正解を与えない。考える場をつくることが社会課題への向き合い方だと思っています。
怒られないための仕事じゃなくて、自分の意思で価値をつくる仕事へ。
その感覚を取り戻すことが、結果的にお客様や社会への貢献につながると信じています。
経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?また、その信念を事業運営にどう反映させていますか?
一番大切にしているのは、「筋」と「辻褄」です。
返報性の原理をすごく大事にしていて、誰かに何かをしてもらったら自然と「ありがとう」が返ってくる関係こそが健全だと思っています。
ビジネスも人間関係も、プラスとマイナスのバランスの上に成り立っていて、その辻褄が合っていない状態は、どこかで必ず破綻する。
だから「嫌なことを言われたからやり返す」とか、「損したから取り返す」という発想はしません。
感情で動くのは簡単ですが、そこで一度立ち止まって「それは本当に筋が通っているか?」と考える。
その積み重ねが、結果的に信頼をつくるし長く続く関係につながっていくと思っています。
この考え方は当然お客様との向き合い方にも表れますし、社内の人間関係にも同じことが言えます。
短期的に得をする選択よりも、長期的に辻褄が合う選択をする。事業も組織もこの価値観を軸にして広げていきたい。
「ちゃんとしていると、ちゃんと返ってくる」その感覚を信じられる会社であり続けたいですね。

すべては自分次第。本気で悩め
このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
一緒に働きたいのは、EQが高い学生さんです。空気が読めるとか、要領がいいという意味ではなくて、「人の気持ちを想像できる」「正しいことを正しいと言える」感覚をまだ失っていない人。だからこそ、新卒採用を大切にしていて、社会に慣れすぎて麻痺してしまう前のそのまっすぐさに価値があると思っています。
もちろん中途入社のメンバーも本当に素敵ですが、新卒には新卒にしかない強さがあると思っています。
活躍できるかどうかは、能力よりも「時間軸」の問題だと思っています。
早く成果が出る人もいれば、じっくり力をつけていく人もいる。
正直会社としては全員が少しでも早く成果を出せるようにまだまだやるべき課題もあります。
でも、伸びるかどうかは必ず本人次第。今はできなくても考え続けられる人は必ずどこかで伸びる。
就職活動は新卒だと一度きりです。だからこそ悩み抜いてほしいと思っています。
簡単に決めなくていいし、迷っていい。マッチかミスマッチかも実は最初から決まっているものではありません。
自分の目標のために本気で向き合えるならミスマッチだと思っていた環境がマッチに変わることもある。
極端に言えばブラック企業でもホワイトに感じる人はいるし、その逆もある。
すべては、環境ではなく「自分の中」にある。その覚悟を持てる人とぜひ一緒に働きたいですね。
