業界:ビルメンテナンス・セキュリティ
代表取締役社長
鳥山 恵司
取り組む社会課題
新北斗警備保障株式会社は、「人間第一」の理念のもと、信頼される人材の育成こそが、社会の安心を支える根幹であると考えています。
警備業務は単なる作業ではなく、人と人との信頼関係に支えられた仕事です。
私たちが解決したい社会課題は、地域の安全を守る人材の不足と、働く人が誇りを失ってしまうことです。
これに対して、若手からシニア層までが誇りを持って働けるよう、教育制度と柔軟な勤務環境を整えています。
現場では、困っている方への声かけや冷静な判断が求められ、そうした力を実践の中で育てています。
人を育て、信頼を築くことで、安心・安全のサイクルが地域に根づいていく── それが、私たちの事業を通じて目指す解決策です。
事業内容 警備業
社長になる
きっかけ
社長になるにあたっては、もともと私も人と接することが好きでしたし、お客様と話したり営業したりすることに苦手意識は全くなかったんです。小さい頃… 続きを見る
出身地 東京都
出身校 多摩大学 大学院 経営情報研究科
趣味特技 ゴルフ, ドライブ, 釣り, 国内旅行, 海外旅行・世界行脚, ショッピング
生年月日 1956/11/05
鳥山 恵司イメージ

20秒メッセージ


人情と誠実さを武器に、社会の安全と人の命を守る仕事
目次

人情あふれる下町で育ち、「困った人を助ける」精神が自然と身についた

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は東京・深谷の出身です。祖父母が中央区大橋のあたりにいたんですが、戦争があって深谷に戻ってきて、そこで私が生まれたんです。ご存知のように、城下町の雰囲気が色濃く残っている地域でしてね。父も母も、祖父母も、みんなが困っているような時代でしたから、そういう中でも自分たちのことよりも人を助けようとする、そういう気質が自然と根付いていたんですよね。

私自身は一人っ子なんですけれども、いとこやおばあちゃん、それから一緒に働いている人たちと大勢で暮らしていて、大きな家で賑やかに生活していました。昭和初期の下町らしく、近所のおじさんやおばさんも含めて、地域全体が一つの大家族みたいでしたね。困った人がいれば誰かが手を差し伸べる、そういう人情味あふれた環境の中で育ちました。その気質が今でも自分の中に根付いているなと感じますよ。バッサリ切れないというか、ドライになれないというか、そういうところはやっぱりありますね。

子供の頃はとにかくやんちゃで、探検ごっこをしたりいろんな遊びを工夫してよく遊んでいましたね。好奇心の塊みたいな子供でした(笑)。今でもその好奇心は変わっていないと思いますよ。剣道も長くやっていて、寒い朝から足がかじかむような中で稽古をしていました。厳しかったですが、その後のお粥が本当においしくて、そういう小さな楽しみを見つけながら続けていた思い出があります。

学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?学生時代の想い出を教えてください
高校時代に文化祭の実行委員長をやったのが、今でもとても印象に残っています。当時はちょうど学生運動が終わった頃で、「文化とは何か」というところから真剣に考えながら取り組みました。それまで誰もやったことのないことをやろう、という気持ちが強くて、両国の障害者施設の学校を文化祭に招待したんです。車椅子で来る子もいるから、みんなで一緒に運んで迎え入れて。最初は反対意見もありましたが、やって本当によかったと思っています。逆に向こうの学校にも招待してもらったりして、いい経験になりましたね。

学生時代は剣道をやっていて、ほかにも大学生の頃はセーリング(470級)をやっていました。オリンピック競技にもなっているやつですね。キャンプに行ったりして、なかなか面白い体験でしたよ。今もボートの活動に参加することがあります。そして父親がゴルフをやっていたので、中学2年の時に初めてコースに出て、マナーやルール、エチケットを徹底的に教えてもらいました。「知らない人と一緒に回るんだから、恥ずかしくないようにしなさい」と父親はとても厳しかったですね。バンカーで砂がちょっとついただけでも怒られました(笑)。でもそこで、自己申告の誠実さと正直さというものをしっかり学びました。

父親が自分でビジネスをやっているのを見ていたので、昔から自分でも何かやってみたいという気持ちはずっとありました。ただ、温室育ちじゃいけないと思っていたので、あえて一人で関西に出て就職したんです。29歳ごろには起業したいという思いが頭にあって、それを意識しながら社会人としての経験を積んでいましたね。独立後に、警備業を営んでいた知人が体調を崩したことがきっかけで、今の会社に入ることになりました。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 会社を任されることになった背景や、その時の気持ちを教えてください。また、事業を任されることになってから、ご自身が取り組んだことはありますか?
社長になるにあたっては、もともと私も人と接することが好きでしたし、お客様と話したり営業したりすることに苦手意識は全くなかったんです。小さい頃からそういう環境で育ってきたし、文化祭でもそういう経験をしていたので、自然とやれましたね。警備業という業界は少し特殊で、入ってみてから変えていかないといけないことがたくさんあると感じました。特に「働く社員をしっかり守ること」と「業界全体の品位を高めること」に対する強い思いが芽生えましたね。

先輩社員もたくさんいましたので、一気に会社を変えようとはしませんでした。徐々にやっていこうという方針で、まずは会社の理念・スローガンをしっかり言語化して、朝礼の中に取り入れていきました。「人間第一」という経営理念を打ち立てたのも、そうした流れの中からです。警備とはビルや施設を守ることではなく、究極的には「人の命を守ること」だという信念のもと、社員・お客様・地域の三方に対して人間を大切にした経営を実践しています。一つひとつ、丁寧に変えていくことを大切にしてきました。

「人間第一」── 警備を通じて、命と社会を守るという揺るぎない信念

企業名に込めた想い・由来を教えてください
北斗七星、つまり北極星というのは、どんな時代でも変わらず空の同じ場所にあって、人々に方角を示してきた星ですよね。私たちの会社も、社会の中でそういう存在でありたいという想いから名前をつけています。警備という仕事は、表には見えにくいかもしれないけれど、地域の安全・安心を守り続ける、常に変わらない灯台のような存在であるべきだと思っています。どんな状況でも揺れない指針として、人・命・地域を守り続けていく。その誓いが「北斗」という言葉に込められています。

事業を始めるきっかけについて教えてください
── 前任者が掲げていた理念や価値観について、どのように感じましたか?また、継承時に「変えたくないこと」と「新たに取り組みたかったこと」は何ですか?
前任の代表である父が守ってきた「義理・人情・感謝」という気質は、私が子供の頃から下町で育つ中で自然に身につけてきたものと全く同じでした。ですから引き継ぐことに対して違和感は全くなかったですね。むしろ「それが当たり前のことだよ」という感覚でした。感謝とか思いやりとか、そういうものは時代が変わっても根底に持ち続けなければいけないと思っています。それをなくしてしまったら、会社も社会も殺伐としていってしまいますから。

変えたくないことは、義理人情と思いやりと感謝の精神です。これは絶対に守り続けたいと思っています。一方で新たに取り組んだことは、会社の理念を言葉にして明文化すること、そして朝礼の導入です。さらに、若いメンバーが先輩から学んで後輩に教えていくという研修の循環を仕組みとして作り上げました。今では年2回の大規模研修を軸に、その価値観がどんどん受け継がれています。育ってきた若い人たちが新しく入ってくる子たちに教えていく、その循環が生まれているのが本当に嬉しいですね。

事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
警備という仕事の社会的な地位が、まだ十分に認められていないと私は感じています。いろんなビルや学校、鉄道、道路、そういった場所を守っているわけですが、一番守らなければならないのは「人の命」なんです。その意識を、社員一人ひとりに持ってほしい。そして社会からも「彼らが守ってくれているんだ」という認識と信頼を得られるような職業にしていきたいと思っています。機械には絶対に代えられないのが、人間の温かさ、挨拶、そして声かけです。そこに誇りを持って働いてほしい。警備員としてのプライドと使命感、それを育てていくことがこの事業に込めた想いです。

挨拶ひとつが信頼をつくる。人間らしさを大切にする経営者の素顔

趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
今はゴルフと、子どもたちが剣道をやっているので、その観戦に行くのが楽しみですね。それから国立博物館が好きで、子どもたちとよく行きます。好奇心旺盛な性格は子供の頃から変わっていないようで(笑)、博物館に行くとあれもこれも気になってしまいます。ゴルフは父親から厳しく教わったものですが、今でも続けていて、ルールやマナーへの意識という意味では経営の姿勢にも繋がっていると思っています。自分で打った球は自分で申告する、その誠実さは仕事でも大切にしていますね。

ゴルフで父に教えてもらった「見知らぬ人とも礼儀正しく、誠実に向き合う」という姿勢は、まさに警備の仕事の本質だと思っています。警備員も、毎日様々な人と接するわけです。そこで笑顔で挨拶できるか、誠実に対応できるか、そこが信頼に直結する。子どもの頃から続けてきた剣道も、礼節を大切にする武道ですから、精神的な軸として影響しているところはあると思いますよ。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
一言で言うと「バッサリ切れない」人間だと思いますね(笑)。困っている人を見ると放っておけないし、ドライに割り切ることがなかなかできない。下町育ちの典型的な「おせっかいおじさん」みたいなものかもしれません。でも、それが弱さだとは思っていなくて、むしろそれが人との信頼関係を作るうえでの強みだと思っています。義理と人情を大切にして、感謝の気持ちを持ち続けることが、経営者としての自分らしさだと思っていますし、それは幼少期から一貫して変わっていないところです。

社員一人ひとりを大切にすること、これが一番の経営への反映の仕方だと思っています。社員が安心して誇りを持って働けない会社が、お客様に誠実なサービスを届けられるわけがない。だから「人間第一」という理念の中には、社員を守るということも含まれているんです。また、変に怖気づかず人と向き合える積極性は、私が若い頃から培ってきたものですが、そういう姿勢を組織全体に浸透させることで、明るくオープンな職場文化を作っていきたいと思っています。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
「挨拶」を会社の文化の中心に置いたことですね。これは絶対に機械にはできない。AIやシステムがどれだけ進化しても、人間の心の温かさを持った挨拶・声かけは代替できません。警備員が笑顔で挨拶するだけで、不審者は近づきにくくなるし、地域の方々に安心感を与えることができる。最初は「なぜ挨拶が警備の仕事なんだ」と思う人もいるかもしれないけれど、それが積み重なると地域との信頼関係に繋がっていきます。これは義理人情を大切にしてきた自分らしい取り組みだと思っています。

社内の文化としては「先輩が後輩を育てる」循環を大事にしています。育ってきた若い社員たちが、新しく入ってくる子たちに教えていく。そしてさらにベテランの先輩がアドバイスをしていく。このアウトプットの連鎖が、会社全体の底力を上げていくと信じています。年2回の大規模研修を核に、義理・感謝・思いやりという人間的な価値観を全員で確認し合う場を作っています。技術的なことはもちろんですが、人間としての在り方を教えることの方が、私は大事だと思っています。

警備業の社会的地位を高め、「命を守る仕事」に誇りを持てる未来へ

これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか?
やはり警備業界全体の社会的評価の問題は、まだまだ解決できていない大きな課題です。私たちは毎日現場に立って、地域の安全と安心を守っているにもかかわらず、その存在がなかなか「見えない」です。当たり前のように機能しているから、かえって気づかれにくい。そこに悔しさというか、もったいなさを感じています。業界の品位を上げて、社員が誇りを持てる環境を整えること、そしてそれを社会に見える形で発信していくこと、これが今の大きな壁であり、乗り越えるべき課題です。

会社の成長は、数の拡大よりも、まず質の向上を大切にしていきたいと思っています。会社が大きくなっても、社員一人ひとりが「人間第一」の精神を持って動けなければ意味がない。だから、教育・研修の仕組みをさらに充実させながら、地域に根ざした信頼ある企業として、着実に成長していくことを目指しています。一人ひとりが誇りを持って働ける会社にすることが、最終的には会社全体の強さに繋がると信じています。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
警備という仕事の本質は「社会の安全・安心を守ること」ですから、それ自体が社会貢献だと思っています。ただ、私たちがもっとやれることがある。挨拶や声かけによる防犯活動を通じて地域コミュニティとの連携を深め、顔の見える存在として地域に溶け込んでいくこと。知らない人が入ってきにくい雰囲気を、人の力で作り出す。外国人犯罪など現代の複雑な社会課題にも、人と人のつながりで対応できると思っています。機械的なシステムだけでは守れないものを、人間の力で補っていく。それが私たちにしかできないことだと思っています。

経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?その信念を事業運営にどう反映させていますか?また、事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
「人間第一」であることです。これは絶対に変えません。社員のことも、お客様のことも、地域の方々のことも、全て「人間」として大切にすること。利益よりも、効率よりも、まず人を大事にする経営をしていく。これは私が幼少期から下町で育ってきた中で自然に身についた価値観であり、この仕事を続けていく限り変えるつもりはありません。義理人情・感謝・思いやり、この精神を経営の根底に置き続けることが私の信念です。

若い社員たちが中心となって組織文化を受け継いでいける、そういう会社にしていきたいです。先輩から後輩へ、価値観と技術が自然に伝わっていく仕組みができてきているので、それをもっと強固にしていきたい。また、警備業界全体の底上げにも貢献したいという思いがあります。私たちが先頭に立って「警備員として働くことは誇らしいことだ」という文化を作っていければ、業界全体が変わっていくと信じています。社員が誇りを持てる会社を作り続けることが、これからの私の最大のテーマです。

「おせっかい」上等!人情と誠実さを持って共に社会を守る仲間を待っています

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
この会社では挨拶が自然にできて、人と誠実に向き合える人が活躍しています。華やかな仕事ではないかもしれないけれど、「人の命と安全を守っている」という確かな使命感を持って、毎日現場に立っている仲間たちがいます。特に若い社員たちが頑張ってくれていて、自分が学んだことを後輩に教えていく、そういう誠実な循環が生まれています。人間的に成長できる環境があると思いますよ。

人が好きで、义理と人情を大切にできる人と一緒に働きたいですね。技術は後から身につけられます。でも、人への思いやりや感謝の気持ちはそう簡単に教えられるものじゃない。だから、人間として真っ当に生きてきた人と一緒に働きたいです。少し「おせっかい」なくらいがちょうどいいと思っています(笑)。困っている人を見て見ぬふりができない、そういう熱さを持っている人に来てほしいですね。

この会社に入ることで、「人を守る仕事の誇り」と「人間としての成長」の両方を得られると思っています。警備という仕事を通じて地域社会を支え、自分自身も一回り大きくなれる。そういう場所だと自信を持って言えます。就職活動って、いろいろ悩むと思います。でも、「人の役に立ちたい」という気持ちがあるなら、ぜひ一度会いに来てください。おせっかい上等、熱い気持ちで待っていますよ(笑)!