業界:IT系
代表取締役
村澤 清彰
取り組む社会課題
日本のスポーツ振興、スポーツビジネスの発展に向けて、スポーツ業界の課題である「データの分断」や「アナログな現場運用」をAIをはじめとしたITの力で解決しています。
AIによる映像解析やデータ分析、ファンデータの一元管理を行うことで、選手のパフォーマンス強化や収益性の高い興行モデルをデータドリブンに推進しています。 
事業内容 スポーツ、地域創生およびエンターテインメントにおけるデジタルイノベーションの実現
社長になる
きっかけ
子どもの頃の私はガンダムが大好きで、プラモデルをひたすら作っていました。「いつかガンダムを作りたい」と思って機械系に進み、大学院では人と機械… 続きを見る
出身地 大阪府高槻市
出身校 京都大学大学院 工学研究科 精密工学科
趣味特技 スポーツ観戦, 野球
生年月日 05/07
村澤 清彰イメージ

20秒メッセージ


「好きなことを深めた先に、社会を動かす仕事はつくれる」
目次

「好きなことに本気で向き合う時間が、進む道を教えてくれた」

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
私は大阪府高槻市で生まれ、幼稚園までは大阪で過ごし、小学校からは奈良に移りました。奈良は自然が豊かで、京都にも近い落ち着いた場所です。兄が一人いて、父も兄も野球をやっていたので、私もその流れで小学校三年生から野球を始めました。ポジションはキャッチャーです。土日はほとんど野球で、家族の思い出も「どこかへ出かけたこと」より「野球に行ったこと」の方が強く残っています。最初は硬式のボールが痛くて怖かったのですが、続ける中で、キャッチャーとして相手を見ながら考えることや、ピッチャーをどう導くかを自然と学んでいきました。

学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?就職活動や学生時代の想い出を教えてください
中学も高校も、生活の中心はずっと野球でした。進学校に通いながら甲子園を目指していたので、限られた時間の中でどう成果を出すかを常に考えていました。授業中に集中して勉強を終わらせ、放課後は部活に全力を注ぐ。そんな時間の使い方を意識していたと思います。大学でも軟式野球の同好会に入り、大学リーグでプレーし、三年生ではキャプテンも経験しました。大学院の試験当日に体調を崩し、あとで肺炎だと分かるほどの状態で二日間受験したこともありますが、それでも集中してやり切って合格できました。就職活動でも、表面的な条件ではなく、「自分が本当にやりたいことができるか」を一番大切にしていました。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 現在の業種に進むことを決めた理由や、楽しいと感じた瞬間について教えていただけますか?また、会社を立ち上げることに対して、準備など取り組んだことを教えてください
子どもの頃の私はガンダムが大好きで、プラモデルをひたすら作っていました。「いつかガンダムを作りたい」と思って機械系に進み、大学院では人と機械のインターフェースやAIの研究をしていました。その中で出会ったのがプログラミングです。自分の考えをそのまま形にできる感覚がとても面白くて、ものづくりを仕事にするなら、プログラミングでものを作りたいと思うようになりました。新卒でフューチャーグループに入り、研究開発部門で技術力を磨き、その後は大規模案件の技術リーダーも経験しました。2012年頃に、プロ野球チームを強くするための評価システム開発に自ら手を挙げ、その仕事が他球団やJリーグにも広がっていったことで、「スポーツにこそITが必要だ」という確信が強くなりました。
学生のみなさんに伝えたいのは、好きなことに本気で向き合う時間は、決して遠回りではないということです。私は野球が好きで、ものづくりが好きで、その二つを深めてきた延長線上に今の仕事があります。目の前のことをどうすればもっと良くできるかを考え続けることが、やがて自分の進む道を形づくっていくのだと思います。

「スポーツの熱狂を、ITとAIの力でもっと大きくしたかった」

企業名に込めた想い・由来を教えてください
ライブリッツという名前には、先進的なイノベーションを力強く前に進めていく、という思いが込められています。私一人で決めたというより、会社に関わるメンバーの思いも重ねながら形になった名前です。私は学生時代からAIに触れてきましたし、今もAIは事業の大きな軸になっています。ただ新しい技術を扱うだけではなく、その技術を現場で価値に変えることまでやり切る。その意志を、この社名に込めています。

事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?この事業を通じて、最初に「実現したい」と思ったことは何ですか?
事業を始めるきっかけになったのは、プロスポーツの現場で感じた手応えでした。フューチャーで十年ほど経験を積んだ頃、ある球団向けに「チームを強くするためのシステム」を作る仕事に自分から手を挙げました。その結果、導入先が日本一になり、他球団やJリーグからも声がかかるようになったんです。そこで、スポーツ界にはITの力が必要だと強く感じました。一方で、大きなIT企業の中ではスポーツ市場はまだ小さく、主戦場にはなりにくい。だったら、スポーツ専門のIT会社としてやる意味があると考えました。立ち上げるときは、最初からきちんとお客様を持ってスタートすることを意識していましたし、それがあったからこそ独立できたと思っています。

事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
私がこの事業で実現したいのは、単にシステムを提供することではありません。スポーツそのものをもっと盛り上げ、競技の現場だけでなく、ファンサービスやチーム運営まで含めて価値を高めていくことです。たとえば、一度観戦に来た人がまた来たくなる仕組みを作ること。スポーツの現場で培ったノウハウを、飲食やテーマパークのような他業界にも広げていくこと。そして将来的には、プロの現場で磨いた知見をAIに実装し、アマチュアの選手や指導者にも届けていきたいと思っています。スポーツの魅力を、もっと多くの人に、もっと深く届けたい。それが私の原点です。

「自分で考え、自分で作り、自分で確かめることが経営の武器になる」

趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
趣味は野球観戦ですが、少し意外かもしれないのがテトリスのようなパズルゲームです。金曜の夜にゲームをしながら、仕事の課題を考えていることもあります。テトリスって、目の前のブロックを消すだけではなく、どう仕掛けを作れば一気に流れが動くかを考えるゲームなんです。私は会社経営もそれに近いと思っています。人事が先回りをして採用活動やアサインの準備を整えておき、営業が案件を取ったら、スムーズにプロジェクトを開始することができる。
そんなふうに、全体が連動する仕組みをいかに作るか、を考える感覚はゲームにも仕事にも共通する部分があると感じています。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
自分の強みは何かと聞かれたら、私はまず開発力だと答えます。今でも社内で一番開発力があるのは自分だと思っています。新しいAIソリューションやサービスのアイデアが浮かんだら、まず自分で作ってみる。人を動かす前に、自分の手で試し、ビジネスとして可能性があるかを見極める。このスピード感は、経営者として大きな武器になっています。時間もコストも限られる中で、頭の中の仮説をすぐ形にできることは、事業を前に進める推進力そのものだと思います。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
この強みが一番生きているのは、プロ野球向けのデータ分析システムや、アマチュア向けサービスの開発です。私は長年キャッチャーとして野球をやってきたので、「自分が現場にいたらどんなデータが欲しいか」をかなり具体的にイメージできます。だから、お客様から言われたものをそのまま作るだけではなく、「自分がこの立場ならまずこれが欲しい」と先回りして提案できるんです。AIについても同じで、「何を作ればいいか分からない」という企業に対して、要望待ちではなく、私ならこれを欲しいと思うというところから形にして見せることができます。この“考えて、作って、提案する”までを一気通貫でやれることは、ライブリッツの価値の一つだと思っています。

「会社の成長だけでなく、スポーツ市場そのものを大きくしたい」

これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
今の課題の一つは、プロスポーツ領域でIT投資ができるお客様にはある程度広がりが出てきた先で、次の成長をどう作るかということです。資金力が限られたチームやアマチュアの現場にも、どう価値を届けるかを考えています。そのためには、初期費用を抑えた成功報酬型のモデルや、システムそのものではなく“答え”を届けるAIの発想が必要です。これは単に自社の売上を追っているわけではありません。日本はスポーツ市場自体が、アメリカやヨーロッパに比べるとまだまだ伸びしろが大きい。
その市場をどう開拓し、日本スポーツ全体を盛り上げていくか。会社の成長はその先にあるものだと思っています。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
これから向き合いたい社会課題として大きいのは、スポーツの地域移行と健康促進です。たとえば中学校の部活動では、教員の働き方改革もあって、学校の外の人が指導を担う場面が増えてきています。でも、その人が競技の専門家とは限りません。そうしたときに、AIが指導の知見を補って、誰でもスポーツの楽しさや成長の喜びを届けられる環境を作れないかと考えています。さらに、スポーツは競技力向上だけではなく、健康寿命の延伸や運動習慣づくりにもつながります。データ活用やゲーム性のある仕組みを通じて、“続けたくなる運動”を広げていくことも、日本社会への貢献になると思っています。

経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?その信念を事業運営にどう反映させていますか?また、事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
経営で譲れないのは、システムを作ること自体を目的にしないことです。大事なのは、その先にある成果です。チームを強くするためのシステムなら勝利や育成につながること、ファンサービスの仕組みなら売上や満足度の向上につながること。目的を見失って、手段だけが独り歩きすることは絶対に避けたいと思っています。だから、お客様から「こういうシステムが欲しい」と言われても、まずは「それで何を実現したいのか」を深く聞きます。必要なら、別の方法を提案することもあります。今後もAIを活用しながら、成果につながるテクノロジーを広げて、スポーツ界の未来を変えていきたいです。

「肩書きや条件より、自分が本気になれる仕事を選んでほしい」

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
学生のみなさんに伝えたいのは、とてもシンプルです。どうせ働くなら、好きなことに関われる仕事のほうがいい、ということです。私にとって野球は、子どもの頃から打ち込んできた大切な存在で、今はその世界にITで恩返しできている実感があります。だから就職活動でも、条件や肩書きだけで選ぶのではなく、自分が本当にやりたいことと向き合ってほしいんです。ライブリッツで活躍しているのも、スポーツが好き、AIが好き、誰かの役に立ちたい、成長したい、そんな思いを自分の言葉で持っている人たちです。受け身で「何でもやります」ではなく、「これをやりたい」「こうなりたい」がある人と一緒に働きたい。もし今は明確なやりたいことが見えていなくても、強い成長意欲があるなら、それも大きな力になります。若い世代ならではの感覚で、SNSや日々のライフスタイルの中にスポーツの新しい楽しみ方を持ち込み、新しい文化を一緒に作っていける学生にも期待しています。自分自身が、長く向き合いたいと思える仕事を選ぶこと。その先に、成長もやりがいもついてくるはずです。