業界:冠婚葬祭・ブライダル
代表取締役CEO
伊藤 誠英
取り組む社会課題
サービス業の社会的地位向上に20年間、取り組んできました。例えば、2011年以降、14年にわたり、出産を機に退職するメンバーがひとりもいない状態が続いています。全員が育休を取得し、全員が復帰をしています。また、無記名の従業員満足度調査を毎年実施しており、企業理念である【幸せな人が、幸せな人を創る】をこれからも追求していきます。
事業内容 ブライダル事業・クラフトビール事業・スイーツ事業・レストラン事業・コンサルタント事業
社長になる
きっかけ
社会人としてのキャリアは、ホテル業界をはじめ、ITやエンターテインメントなど複数の業界で経験を積むところから始まりました。それぞれの現場で仕… 続きを見る
出身地 愛知県名古屋市
出身校 南山大学法学部法律学科
趣味特技 キャンプ, 釣り, スポーツ観戦, サウナ, 読書, 料理, 映画鑑賞, 筋トレ・ジム通い, ショッピング, お酒を飲む
生年月日 1976/01/11
伊藤 誠英イメージ
「人を大切に、共に成長する未来を創る仕事」
目次

「迷う時間こそが、自分の“軸”を見つけるチャンスになる」

どんな幼少期・学生時代を過ごしたか教えてください
── 出身地はどちらですか?ご家族はどんな方々でしたか?幼少期の想い出を教えてください
出身は名古屋市で、生まれも育ちもずっと名古屋です。幼少期はとにかく野球ばかりしていた一方で、かなりやんちゃな子どもで、「暴れん坊」でした。小さい頃にはスーパーで大根を振り回したり、果物を投げたりしてしまうほど元気いっぱいで、先生からよく叱られていました。家族は、父が東京で働いて土日に名古屋へ戻る生活をしており、兄は勉強もできるしっかり者だったため、幼い頃は比較されることもありました。ただ、そうした環境の中でも深刻に受け止めすぎず、体を動かしながらのびのび育っていきました。学生時代もその延長線上にあり、野球に本気で打ち込みながら、自分らしくエネルギッシュに過ごしていました。

学生時代について詳しくお聞かせください
── 学生時代はどのように過ごしていましたか?就職活動や学生時代の想い出を教えてください
学生時代は、野球に打ち込んだ日々が中心でした。中学では野球を続けるために私学へ進学し、高校まで本気で野球に向き合ってきました。一方で、勉強は決して得意ではなく、大学受験ではかなり苦労したものの、最後まであきらめずに取り組み、法学部へ進学しました。大学入学後は、野球一色だったそれまでの反動もあり、「今しかできない経験をしたい」という思いが強くなり、海外をバックパッカーのように巡るようになりました。世界を見て、多様な価値観や生き方に触れられたことは、今の自分の原点になっています。就職活動は家庭の事情もあり一般的な形では進められませんでしたが、その後の仕事選びにも「自分は何を大切にしたいのか」を考える大きなきっかけになりました。

社長になるまでのきっかけやキャリアについて伺います
── 初めて就職したきっかけや、その職場での経験を教えてください。また、会社を立ち上げることに対して、準備など取り組んだことを教えてください
社会人としてのキャリアは、ホテル業界をはじめ、ITやエンターテインメントなど複数の業界で経験を積むところから始まりました。それぞれの現場で仕事の面白さや厳しさを学ぶ一方で、「自分の仕事が最終的に誰を幸せにしているのか分かりにくい」と感じる場面も多かったように思います。そうした経験を経て、28歳のときに株式会社ブライド・トゥー・ビーを設立。「企業文化で徹底的に勝負する」をモットーに、ウェディング事業を起点としながら、フレンチレストラン運営、ウェディングドレス事業、海外ウェディング事業、コンサルティング事業、人財派遣事業、そしてコロナ禍を契機に立ち上げたスイーツ事業、クラフトビール事業へと、サプライズを軸に多角的に事業を広げてきました。会社設立にあたっては、業界の慣習にとらわれず、本質的に価値あるサービスとは何かを考え続ける姿勢を大切にしながら準備を進めてきました。

「サプライズから広がる事業―よろこびを社会へ届ける」

企業名に込めた想い・由来を教えてください
「”Bride to be”」とは、英語で”これから花嫁になる人”という意味です。そこには、人生で最も特別な瞬間を迎える人に寄り添い、その一日だけでなく”その先の人生まで幸せを続かせたい”という想いが込められています。社名はウェディング事業に由来していますが、現在は「HAPPY PEOPLE MAKE HAPPY PEOPLE」の理念に共感する事業であれば、ウェディングという枠を越えてあらゆる分野へ挑戦するスタンスを取っています。創業当初から一貫して掲げているのは、「人の幸せと成長を支える」という姿勢。お客様にも、社員にも、関わるすべての人に”あの日があったから今がある”と感じてもらえる関係を築き、”これから幸せになる人”を支え続ける企業でありたい―そんな未来志向のメッセージを社名に込めています。

事業を始めるきっかけについて教えてください
── この事業を手がけることになったきっかけや経緯はどのようなものですか?初めてこの事業に関わることになった時の心境を教えてください。また、創業当時、特に大切にしていた考えや信念はありますか?
これまでホテル業界やIT、エンターテインメントなど複数の業界を経験する中で、「自分の仕事が誰にどのような価値を届けているのか分かりにくい」という違和感を抱くようになったことが、事業を始める大きなきっかけでした。最初に手掛けたのはウェディング事業で、名古屋市に2店舗のゲストハウス(エルダンジュ ナゴヤ、エルダンジュ ガーデン)を展開。ここで培った「サプライズで人を幸せにする」というノウハウは、後に新規事業を生み出す原動力となっています。転機となったのはコロナ禍で、ウェディングの組数や1組あたりの人数減少という事業環境の変化を受け、「結婚式というやりたいことをやり続けるためにも、備えを持っておかないといけない」との考えから、2020年に名古屋・大須の有名商店街に「カヌレとアイス」直営店をオープンしスイーツ事業を本格化。シェフ・ド・パティシエの宮﨑(クープ・デュ・モンド日本大会ファイナリスト)が手掛ける手作りスイーツを、店舗だけでなく全国のホテル向けにも展開し、EC事業にも広げています。スイーツ事業は売上構成の3分の1以上を目指す柱として位置づけられています。さらに2023年には、クラフトビール事業「およろこビール」を立ち上げ、「人生最大のよろこびはもちろん、人生最多の小さなよろこびに寄り添うハッピーなビールを造りたい」という想いのもと、ワールドビアカップ優勝を目標に掲げています。

事業に込めた想いについて教えてください
── この事業を通じて、どのような想いを世の中に届けたいと考えていますか?
事業に込めているのは、「本当に意味のある価値を人に届けたい」という強い想いです。ウェディング、フレンチレストラン、スイーツ、クラフトビール―形は違っても、共通しているのは”およろこびの最前線にいる仕事”であるということ。一組のお客様、一人のお客様の人生の節目や日常に深く関わり、感謝や喜びが直接返ってくる仕事を選んできました。スイーツ事業では大須・吉祥寺の店舗運営に加え、全国のホテルへ手作りスイーツを届けることで「食べてHAPPYに、社会を元気に」を体現し、クラフトビール事業「およろこビール」では、人生最大のよろこびから日常の小さなよろこびまで寄り添うブランドづくりを進めています。世の中に届けたいのは、業界の常識や慣習に流されることなく、お客様一人ひとりと誠実に向き合い続ける姿勢そのものです。

「理想を語るだけでなく、“想い”を形にする覚悟を持とう」

趣味・特技について伺います
── 趣味や特技に関してのエピソードがあれば教えてください。また、趣味や特技が仕事に活かされているなと感じたことはありますか?
スキューバーダイビングや海釣りが趣味です。もともと海が好きで、休日には海に出てリフレッシュすることが多いですね。実は会社の部活動も、最初は私の好きなことを軸にいくつか立ち上げました。今では部活動は20種類ほどに増え、5人以上集まれば新しく申請して作ることもできます。社員同士のつながりを深めたり、仕事以外でも楽しめる場を作るきっかけになればと思っています。

経営者としての「自分らしさ」についてお聞かせください
── ご自身の強みや個性について、どのように捉えていますか?また、その強みを活かして、どのように事業や経営に反映させていますか?
自身の強みは、特定のスキルや肩書きよりも、「本質を見失わずに物事を見る姿勢」にあると捉えています。ホテル業界、IT、エンターテインメントといった異業種の経験を経たうえで、ウェディング・レストラン・スイーツ・クラフトビールと多領域に事業を広げる中で培われたのは、「それは本当に人のためになっているのか」「誰の喜びにつながっているのか」を問い続ける視点です。事業運営においては、お客様を自分の家族のように考え、誠実に向き合う姿勢を全社で共有することを重視しています。また、社員自身が誇りを持てる仕事であるかどうかを常に問い続けることで、短期的な判断ではなく、長期的に価値のある選択を行う経営につなげています。

ご自身の経営者としての強みを活かした具体的な取り組みについて伺います
── 「これは自分だからこそできた」と思える取り組みや成果はありますか?また、特にこだわっている商品やサービス、または社内の文化などがあれば教えてください
「本質を見極める視点」は、事業や組織づくりの随所に反映されています。コロナ禍では、「同じようなダメージを受けてしまう業種ではリスク回避にならない」との判断から、本業のウェディングとは異なる領域へ事業を広げてきました。スイーツ事業は3年で大きな事業へと成長。シェフ・ド・パティシエの宮﨑が作り出す手作りスイーツを全国のホテルにも届け、ウェディングでもカヌレを送賓に贈る顧客が約80%にまで高まるなど、事業同士のシナジーも生まれています。新規事業の立ち上げは採用面にも影響を及ぼし、これまで応募が少なかった層―特に男性からのエントリーが増えるという変化も起きています。さらに2023年にスタートしたクラフトビール事業「およろこビール」は、ワールドビアカップ優勝を目標に掲げる挑戦的なプロジェクトです。仕事の98%が立候補で決まる社風のなかで、「こんなことに挑戦したい」という社員の声を起点に新規事業が次々と生まれていることも、自分だからこそ実現できた組織づくりだと捉えています。

「社員一人ひとりの成長が社会に価値を生む会社」

これから先の会社としての成長について伺います
── いま、会社を経営するにあたって難しいと感じている課題など「壁」はありますか?また、会社の規模・成長率について、どのように会社を大きくしていきたいですか
会社を経営する中で感じている課題の一つは、事業を拡大していく過程においても、創業当初から大切にしてきた価値観や姿勢をいかに守り続けるかという点です。規模が大きくなるほど、効率や仕組みが優先されがちですが、「お客様を自分の家族のように考える」「本質的に価値のあるサービスを提供する」という考えを失っては意味がないと捉えています。ウェディング事業を軸としながらも、スイーツ事業では複数の出店、クラフトビール事業ではブランド育成と、複線的な成長戦略を取っているのが特徴です。単純に売上や拠点数を増やすことを目的とした成長ではなく、一つひとつのサービスの質を高めながら、共感する仲間を増やしていく形で会社を大きくしていきたいと考えています。成長率よりも、理念に共感する人材とともに、長期的に信頼される企業であり続けることを重視しています。

これから先に取り組みたい社会貢献・社会課題解決の取り組みについて伺います
── 事業を通じてこれから先どのように貢献・社会課題に向き合っていきたいとお考えか教えてください
事業を通じて向き合っていきたいのは、形式や慣習が先行しがちな業界の在り方そのものに、本質的な問いを投げかけ続けることです。これまでの経験から、「誰のための仕事なのか」「本当に人の心に残る価値を提供できているのか」を見失った瞬間に、仕事は社会的な意味を失ってしまうと感じています。だからこそ今後も、ウェディングだけでなく、スイーツやクラフトビールといった事業を通じて、人の人生の節目から日常の小さなよろこびまでに深く関わり、一人ひとりのお客様と誠実に向き合い続けることを社会への貢献と捉えています。また、働く社員自身が誇りを持ち、「この仕事に関わって良かった」と思える環境をつくることも重要な課題です。事業を通じて、人にとって意味のある価値とは何かを示し続けることが、社会課題に向き合う一つの形だと考えています。

経営の信念と事業の展望について伺います
── 経営者として「経営をする上でこれは絶対に譲れない」と思う信念や価値観はありますか?その信念を事業運営にどう反映させていますか?また、事業の展望について、これから先の事業をどのように拡大・運営していきたいか教えてください
経営をする上で絶対に譲れない信念は、「本質的に人のためになっているかどうか」を常に問い続けることです。業界の慣習や効率、数字だけを優先するのではなく、その選択が本当にお客様の喜びにつながっているのか、社員が誇りを持てる仕事になっているのかを判断基準にしています。この信念は事業運営においても、お客様を自分の家族のように考え、一組一組、一人ひとりに誠実に向き合う姿勢として表れています。今後の展望としては、ウェディングを基盤としつつ、スイーツ事業の拡大、クラフトビール事業のブランド育成(ワールドビアカップ優勝を目標)、コンサルティング事業を通じた「イイ会社を増やす」取り組みなど、複数の柱で持続的に成長していくことを目指しています。理念に共感する仲間とともに、サービスの質を高めながら事業を広げていく―理念を軸にした持続的な成長こそが、これから先の事業運営の在り方だと捉えています。

「共に成長し、社会に影響を与える未来を築く」

このインタビューを読んでいただいた学生さんへのメッセージをお願いします
この会社では、「誰のための仕事なのか」「本当に価値のあることは何か」を自分の言葉で考え、行動できる人たちが活躍しています。経験やスキル以上に、お客様や仲間に対して誠実に向き合おうとする姿勢を大切にしており、一人ひとりが仕事に誇りを持って取り組んでいます。仕事の98%が立候補で決まる社風のもと、ウェディングプランナー、ギャルソン、ドレスコーディネーター、シェフ・パティシエに加え、スイーツ事業やクラフトビール事業の企画・営業・製造、採用企画など、多彩なフィールドで挑戦できる環境があります。共に働きたいのは、正解のない問いに向き合うことを楽しめる人、自分の仕事が人の喜びにつながっているかを大切にできる人です。入社してくれる皆さんとは、業界の慣習にとらわれず、本質的に価値のあるサービスを一緒につくっていきたいと考えています。この会社では、ただ働くのではなく、「人の人生に深く関わる仕事」を通じて、自分自身も成長し続けることができます。ぜひ、自分らしい価値をここで見つけてください。